夏から開店休業状態の当ブログですが、これからもなかなか書けそうにないので、いったんお休みさせていただきます。
ゆくゆくは再開できたらと思っていますので、申し訳ありませんが、今はとりあえず冬眠ということで…。
ちなみに、もう一つのブログのほうは通常(?)どおりやってます。
いろいろと取り紛れてすっかり放置しておりましたが、去年の顔見世から滞っている歌舞伎の観劇レポを復活したいと思います。
ああ早く年を越したい(笑)。
ちなみに、もう色々と記憶が薄れてきておりますので、文面は備忘録程度になります。
まず「寺子屋」。
芝翫さんの松王丸、愛之助さんの武部源蔵という、東西合同の顔見世らしい配役。
どんな役をやるにもちょうどいい年代のこの世代が元気だと、歌舞伎全体が華やぐような気がします。
耐えに耐え抜くような松王、葛藤に苦しみながらも気迫のこもった源蔵。熱い舞台を見せてもらったと思います。
そこに涎くりを演じた福之助さんや寺子屋の子どもたちの愛らしさが良いスパイスになっていました。
魁春さんの千代、扇雀さんの戸浪。女形のお二人は、互いに夫役の二人よりも先輩なんですが、そこは兄貴分としてがっつり支えていたと思います。
そしてこのお話、結末が分かってても松王や千代の気持ち、そして小太郎の覚悟を考えると、「いろは送り」でやっぱり泣いてしまうんだよね。
つづいて、「鳥辺山心中」。
孝太郎さんの演じる十七歳の乙女が可愛い!大学生の子どもがいるオジサンとは思えないくらい(笑)仕草が可愛らしい。
梅玉さんはこういうお坊っちゃん的な役をやらせると本当にお似合いですね。
けど、カーッとなりやすい役は、私は初めて見たかも。
梅玉さんは「番町皿屋敷」なんかもよく演じてるんですが、関西ではなぜか他の演目が多いんだよね。
終演後に客席から「よかったわぁー」という声が聞こえましたが、ラストシーンは美しかったですね。
そして、「ぢいさんばあさん」。
「鳥辺山」に続き、男が京都で仲間を斬って問題になる話で、二話続けてこれはいかがなものかと思ったんですが、こちらは最後に幸せになる話で、何か「鳥辺山」の二人も喜んでくれているような、ほっとした気持ちになりました。逆にこれでよかったね。
仁左衛門さんのおじいちゃん役はやっぱ可愛い。
時蔵さんのおばあちゃん役も何度か見ていますが、細かいところがだんだんリアリティ出てきたな(笑)。しかもこちらも可愛らしい。
甥夫婦に愛之助さん&孝太郎さんという配役は、顔見世らしく豪華だったな。ここでも孝太郎さんの仕草が愛らしかったです。
キリは「新口村」。
もう次いつ見られるか分からない藤十郎さんの忠兵衛ということで、これは見なければ!と思い、チケットを取った次第。
声のハリ等はもう往時のようにはいきませんが、美しさ、切なさはより強く伝わってきます。
しっとりと美しい扇雀さんの梅川が哀しみをよりダイレクトに届けてくれます。
鴈治郎さんの孫右衛門は、老け役が手の内に入ってきたような手ごたえがあります。
近い将来、ご子息の壱太郎さんが梅川か忠兵衛をやる時も、鴈治郎さんの孫右衛門で見てみたいと思いました(これはかなり実現しそうな気がする)。
この南座で梅川を演じてもおかしくないくらい(決して扇雀さんをディスっているわけではありません)素晴らしい役者になった吉弥さんが忠三郎女房で味を添えているのも豪華。やっぱり顔見世っていいですねぇ。
作家の田辺聖子さんが亡くなられました。91歳でした。
数年前から「おせいさん、最近新しい本出してへんけど、どうしてるんやろ」と思っていたのですが、療養されていたんですね。
おせいさんの本と初めて出会ったのは、まだ十代の頃、「私本源氏物語」のシリーズだったでしょうか。
それから幾年月、カモカのおっちゃんにも出会い、小説の中の登場人物たち、とりわけ「女の子」たちに元気をもらい、私はここまで過ごしてきました。
そういえば、一冊読み始めたら、持っている限りのおせいさんの本を読み返してしまうということがよくありました。
当然、すごく時間がかかるわけですが、まったく疲れないくらい、どの本もあたたかな活力に満ちていた気がします。
今日、訃報を聞いて、ふと、家にあった、「気張らんと まあぼちぼちにいきまひょか」と書かれたおせいさんの色紙(何年か前の展覧会で買った印刷ですが)を思い出しました。
そして、またあったかい活力をもらいました。
おせいさん、今まで本当にありがとうございました。
できれば、一緒に宝塚を見てみたかったなぁ~(しょっちゅう行ってるので偶然一緒に見てたりして(笑))。
でも、天国でカモカのおっちゃんが「あーそびましょー」と待っていると思うので、引き留めはしません。
おしどり夫婦のお二人。向こうでも、美味しいお酒とお料理で楽しく喋って下さいね。
今日から令和です。
どうにかこうにか歩んできた平成と同様、一歩でも半歩でも、0.001歩でも前に歩めたらいいなと思います。
今日で平成が終わります。
私にとって、泣いて、笑って、泣いて、笑って、迷って、くたびれて、それでもどうにか歩き続けて来た時代でした。
思えば、30年は長かったんだなあ(そりゃ、小学生がええ年のおばはんになるくらいですから(笑))。
明日からの令和はどうやって歩いていく時代になるのでしょう。