国宝展
何やかんやでレポートが遅れましたが、今月の初めに京都国立博物館の「国宝展」を見てきました。
この展覧会は大人気で、私が行った時も20分待ち(と言っても、歩いてるうちに20分経つのでそんなに苦ではなかったです)。
人が多すぎて展示品が見えなかったところは諦めましたが、金印とか源頼朝像とかはわりとよく見えました(金印はサッと見るだけなら並ばなくても見えたよ)。
中でも、やっぱり興味があるのは歴史的なもの。
藤原道長の日記「御堂関白記」の原本があったのは嬉しかったな。
道長ってどんな字書いてたんやろ?と興味津々で覗いてみれば、まぁ~細かい字で几帳面なこと!
ほかにも、教科書で見たものがいっぱいあって面白かった。
「似絵」とはよく言ったもので、源頼朝像は思ってたよりリアルです。
彫刻や絵画もいいね。
東寺の兎跋毘沙門天は文様の立体感がすごい。
長谷川等伯の屏風は少し離れて見たほうが内容がよく分かりますね。
あと、陶芸ですが油滴天目は美しかった。瑠璃色に飛び散る白い点がまるで星のようです。
どれもみんな二つとない名宝。
物自体から発せられるオーラというかパワーがすごいなと感じました。
それがズラーッといっぱいあるもんだから、思わずこっちが負けそうになる展覧会でした(笑)。
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大阪文化芸術フェスティバル 歌舞伎特別公演
28日に松下IMPホールで行われた「大阪文化芸術フェスティバル 歌舞伎特別公演」を見てきました。
最初は見に行く予定ではなかったのですが、たまたま某所でチケットを売っているのを見かけ(といっても転売サイトじゃないですよー)、7月以来歌舞伎に飢えていたためについポチッとしてしまった次第(笑)。
でもでも、期待に違わずとっても楽しい公演でした!

まずは「操り三番叟」。
鴈治郎さんのリアルな人形っぽさが見事。
どんな激しい動きでも表情がまったく動かないのがスゴイ!
鈴の振り方も、いかにも人形に持たせて上で操ってる感じがすごく出ていて面白いです。
最初のおごそかな千歳と翁の舞では、壱太郎さんの久々の立役に「わりと背が高いなあ」と思ったり(女形の時はきっと膝を曲げているのでしょう)、翁の愛之助さんが踊っている間、微動だにせず平伏していて、動くのも大変だろうけど、じっとし続けるのも大変だろうなと思ったり。
愛之助さんは「翁」というには若いですが(まあ、この翁は、能で面をつけて踊るときのイメージで「翁という役」という意味なのでしょうけど)、その分、華やかさがこぼれるようで、荘厳さの中に彩りを添えていたのではないでしょうか。
上方歌舞伎以外からの唯一の出演である種之助さん(彼のルーツも上方なのですが)は、相変わらずお父さんの又五郎さんにそっくり(笑)。
可愛らしいイメージの強い種之助さんですが、切れた糸を結び合わせる芝居などに少し大人になった部分を感じました。また、声もとても良かったと思います。
愛之助さんのお弟子さんとしておなじみの愛一郎さんが前半で後見をしていますが、女形でない姿がなんだか新鮮でした。
後見をじっくり見るというのはナンセンスかもしれませんが、きちっとした動きも素敵です。

つづく「舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)」は、成駒屋に伝わる舞踊で、壱太郎さんの色香があふれる舞でした。
壱太郎さんの女形の綺麗さには定評がありますが、今回は若さゆえの美しさだけではないものが出てきたなと思いました。
動きに色気があり、最初の白拍子姿の重厚な舞、島田髷の娘姿に代わってからの艶やかな美しさ、どちらも楽しめました。
最後に紅葉がヒラヒラと舞い降りてくるのも風情があって、とても美しかったです。

最後は「釣女」。
地元といえば地元な西宮のえべっさんを舞台にしたお話です。
めっちゃおもしろかったー!
愛之助さんの太郎冠者のとぼけた味わいが楽しく、種之助さんの大名のわがままなおぼっちゃまぶりと好一対でした。
壱太郎さんの上臈は輝くばかりに美しく、種之助さんがでれでれしているのが可愛かった(笑)。
そして、メインイベントともいうべき(笑)鴈治郎さんの醜女。おブスなんだけど可愛い(笑)。
しかもアドリブ入れまくり。こんなに自由なのは初めて見た(笑)。
そういえば、三番叟と醜女が同じ鴈治郎さんだと気付かない方もおられたようです。

少人数、短期間での公演でしたが、名優ぞろいの本格的な歌舞伎で、お客さんたちの帰りの反応を見ていると、初心者の方もかなり楽しめたようで良かったなと思いました。
これを機に松竹座にも見に来てくれるかな?
スイートポテト
この間、父の誕生日プレゼントにスイートポテトを作りました。
sweetpotato
裏ごしするのに2時間もかかってしまった
めっちゃしんどかったけど、生地はとってもなめらか~。
スイートポテトはイモの形に成型したり、アルミカップに絞ったり盛ったりするのが一般的ですが、このレシピでは、サツマイモを半分に切って身を取り出して、味付けしてからまた皮に戻して焼くので、丸ごと食べられます。皮の食感がパリッとしてておいしかった。
もう作りたくないくらい大変ですが(笑)、また食べたい。どうするべきでしょうか。
台風
関西は昨日から台風でホント大変。
こちらも避難指示が出ましたが、避難するには川を越えて行かなければならないので断念(うちの町、避難所が一つしかないんです)。怖かった。
うちの庭の物干し場のトタン屋根も強風で剥がれてます。
夜中に異様な物音がしたけど、たぶんこれです。
大和川も氾濫していて、床上浸水多数だそうです。
線路が冠水したり土砂崩れが起きたりしているので電車が止まってます
まだ勢力が強いので、これから来る地域の方はじゅうぶんに気をつけて下さいね。
美術館ざんまい
今月は宝塚に行くことができないので、代わりにいろんな美術館に行くことにしました。
6日はあべのハルカス美術館の「北斎-富士を超えて-」、12日には兵庫県立美術館の「大エルミタージュ美術館展」を見てきました。
美術館のハシゴはしたことあるけど、毎週行くなんて初めてかもしれません。

まず「北斎」。
いや~パワフルでした!
北斎は90歳で死ぬまで現役で絵を描き続けていたので作品の数も多いです。
もちろん「富嶽百景」もあります。
「赤富士」と呼ばれる「凱風快晴」が最初に刷られたときはあんまり赤くなかったという意外な事実も。
赤というよりも薄い赤茶色で、赤っぽく見えるから「赤富士」だったんだろうけど、「赤富士」の呼び名が印象深くてどんどん赤くなっていったのかな?
ところで、北斎の肉筆画というのはあまり見たことがなかったんですが、今回の展覧会では刷った作品と同量くらいたくさん見ることができました。
筆跡が見えないような描き方のものもあるのに、筆遣いが伝わってくるようで、やはりパワフル。
北斎というとちょっと変わったオジサンという印象があるんですが、たしかにエキセントリックな面はあったにせよ、絵についてはとても真面目、かつ、とても熱中していたように思えました。
それにしても、海外に出て行った作品の多いこと。
100年ほど前、ヨーロッパでジャポニスムというものが流行しましたが、その時にかなり収集した人がいたのでしょうね。

「大エルミタージュ美術館展」は「大」というより「中」くらいの規模でしたが(笑)、国ごとにまとめられていて(フランドルやスペインはバロック、フランスはロココというふうに時代ごとにもなっている)、特徴が分かりやすく、面白かったです。
陸続きとはいえ、外国の名画をよくこんなにたくさん、しかもセンス良く集めたなと思います。
そういえば、ソ連の時代は個人が持っていた美術品を国有としたために(実質的な強奪だよね。おそろしい)、素晴らしい絵画がけっこう集まったみたいですよ。
全体的に見て、私はスペインの絵画がけっこう好きなようです。バロックで色彩や動きがドラマチックに見えるからかな。
あ、でも初めのほうに展示されてたティツィアーノも良かった(そういえば、ティツィアーノもスペイン王の肖像画とか描いてたな)。
「羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像」、写真で見た時はそうとも思わなかったんですが、実際に見てみると、彼の代表作「ウルビーノのヴィーナス」に表情が似てますね。
とか思っていたら、来年はプラド美術館展があるそうです。
今回、ベラスケスはなかったので、ベラスケスが見たいな~。