鼻煙壺と中之島プチ散策
なんかしんどくて、書くのが遅れてしまいましたが、土曜日に大阪・中之島の東洋陶磁美術館で「鼻煙壺(びえんこ)1000展」を見てきました。
鼻煙壺とは、嗅ぎタバコ(タバコの葉の粉末に香料などを入れ、香りをかぐもの)入れのこと。
ヨーロッパから中国に嗅ぎタバコが伝わった当初、嗅ぎタバコ入れは箱型だったそうですが、中国の気候に合わせて壺型になり、材質も陶磁器、ガラス、宝玉など様々なもので作り、そこに絵や細工が施されるようになったそうです。美しく豪華な鼻煙壺を持っていることは王侯貴族のステータスだったそうです。
実際、驚いてしまうほど手の込んだ細工が多く、それだけで立派なひとつの芸術作品でした!
7〜8センチにも満たない鼻煙壺に、精巧な彫刻が施されていたり、ガラス器の口から細い筆を入れて内側から絵や文字を描いたりで、本当にすごかったです。
すぐれた芸術作品に圧倒されるあまりに気分が悪くなったり倒れたりすることを「スタンダール・シンドローム」というそうですが、私もちょっとしんどくなってしまうくらいでした(笑)。中国の芸術は密度が濃いですねー。
では、ここで、今回散策した場所をご紹介しましょう。
まずは、中之島といえば、やっぱり中之島公会堂。
今回のランチは、この一階にある「中之島倶楽部」で名物のオムライスをいただきました。
丁寧に作っている上品な味。しかも、これで680円!リーズナブルなお値段です。
見た目は多そうに見えないんですが、けっこうお腹がいっぱいになります。
そうそう、中之島公会堂へ行く手前に、この前、歌舞伎で見た「木村長門守」の石碑がありました。
やはり大阪。松竹座の七月大歌舞伎も大阪にちなんだ演目だったんですね(^^)
ちなみに、ここは今、地下鉄の工事中なんです。秋に中之島線が開通します。
地下鉄北浜駅を上がったところ、難波橋の上から水上バスが見えました!この先、中之島の端っこあたりで折り返すそうです。
難波橋を渡ったところには、大阪証券取引所があります。
昔の証券取引所の建物も知っているんですが、今の新しい建物とよく似た形です。
材質が新しくなっても、円形に柱が立っている形(写真)を、そのまま残してくれてよかったと思います。
この向かいにある「北浜レトロ」はブログでも何度か紹介しましたが、重要文化財にもなっている、ビクトリア調の美しいカフェです。
今回はお茶しませんでしたが、紅茶を買ってきました。
さらに少し南にいくと、「五感」というスイーツのお店があります。
この建物も明治の建築でとても素敵です。
ここで焼き菓子を買って家で食べたんですが、すごくおいしかった!
今度、中之島に行くときは、このお店でお茶してみたいなと思ってます。
法隆寺金堂展と奈良ウロウロ日記
今日は夏休みをもらって、お昼から、奈良国立博物館の「国宝 法隆寺金堂展」に行ってきました。
近鉄の奈良駅から歩いていくわけですが、これがもう暑い暑い
あの約1キロがこんなに長いと感じたのは初めてです。
でも、平日にもかかわらず博物館は盛況でした。
そして、展覧会ですが、少ない展示品にもかかわらず、すごい濃い内容でした。めっちゃよかったわー。
話題の四天王像は、写真等で見ているときは素朴って感じに見えたんですが、近くで見ると、衣紋の流れ、頭につけている飾りなどがかなり繊細!「ほおー」と見惚れてしまいました。
釈迦三尊像の天蓋も間近で見られるんですが、鳳凰や飛天の彫刻があって、これもまた美しい!じっくり鑑賞してきました。
法隆寺金堂の壁画は、昭和25年に焼けてしまったんですが、昭和43年に当時の一流画家4名が中心となって復元され、美しい姿を今に伝えています。中には、現在活躍中の平山郁夫画伯が描いたものも…。
展示品が少ないことで、却って一つ一つじっくり見ることができて、本当に楽しかったです。
博物館を出てから、奈良県庁の屋上広場へ。
最近、一般開放されて新聞にも載っていたので一度行ってみました。
エレベーターホールを出た瞬間、目の前に興福寺の五重塔が!
写真では遠くに見えますが、実際はかなり近くに見えました。
一周してきたんですが、遠く金剛・葛城山系まで、奈良の景色が本当によく見えます!
もちろん、近くの若草山もきれい。
この屋上広場は、普段月曜〜金曜まで、県庁の勤務時間までしか開いてないんですが、なら灯火会や万灯籠の日は休日でも夜間まで開けているそうです。
ものすごく混むだろうけど、上から見た灯火会は綺麗だろうなー。
あ、ちなみに無料です。
帰り道は、商工観光館に寄って、好きな葛湯「吉野拾遺」を買ってきました。
葛湯はいろんなお店のものがありますが、私はこれが一番好き!
そして、東向き通りに行ってバーゲン♪安かったので3着買えました。
久々に奈良で遊びましたが、新しいお店もちらほらできていて、今度はお食事にも来たいと思いました。
追記:というか、追写真(笑)。
展覧会を見る前に、もちいどの通りにも行ったんですが、話題のせんとくん&まんとくんパネルがありました。
ちなみに、東向き通りにもあります。
ルノワール+ルノワール展

今日は、京都国立近代美術館でルノワール+ルノワール展を見てきました。
この展覧会は、印象派の画家ピエール・オーギュスト・ルノワールの作品と、映画監督である次男のジャンの作品を紹介し、ジャンが父の作品の影響をどういう風に受けたかをあらわしています。
実は、ルノワールの3人の息子たちはみんな芸術家!
長男ピエールは俳優(弟のジャンの監督作品にも出演しています)、次男ジャンは映画監督、三男クロード(通称ココ)は陶芸家。
その上、母はお針子、祖父(つまり父ルノワールのお父さん)は仕立て屋。
「ものづくり」のDNAがしっかり受け継がれているのが面白いです(ちなみに、父ルノワールの絵画で服装がきちんと描かれているのは、祖父ルノワールの影響だそうです)。
展示のほうは、絵画と映像を並べてあって、具体的にどういうところに影響を受けているのかが詳しく分かりました。
こういう方式の展示を見るのは初めてなので、とても新鮮だったし、楽しかったです。
もちろん、絵画と映像を独立したひとつの作品として見るのも楽しいです。
生で見る絵はやっぱり違いますね。とくに印象派は驚くほどたくさんの色を用いてひとつの物体を描いているので、近くで見る面白さと遠くから全体を見る面白さがありました。
約1時間ほど展覧会を見てお食事タイム。
今日は美術館のカフェ「カフェ・ド・505」で、展覧会にちなんだメニューをいただきました。
今回のテーマが「ルノワール親子」ということなので、サーモンとイクラのクリームソースパスタです。
確かにこれも「親子」よね(笑)。
クリームソースは時々「重いな」と思うことがあるんですが、これはレモンを絞って食べるということもあって、割と軽めの風味だったと思います。
以前にも少し書きましたが、こちらのカフェもなかなかお洒落な内装。
しかも、今の時期は新緑が素晴らしい!
うっとおしい天気だったのでテラス席には出ませんでしたが、晴れていたら琵琶湖疏水に新緑が映えてすごくきれいだと思います。
美術館を出た後は河原町へ出てお買い物。
ずっと欲しかった夏用の水色の帯揚げ&帯締めをゲット!
その後、伊勢木綿のファッション雑貨屋さん「SOU・SOU」へ。
実は、こちらで浴衣を作ってもらおうと、去年からひそかに計画していたのをついに実行!
自分ひとりで着物を作りに行ったのは初めてなのでちょっと緊張しましたが、ずっと着られるデザインのものを選べたのでよかったかなーと思います。
出来上がりは約3週間後。どんなのが出来上がるかはお楽しみに〜!
三条〜四条までずっと歩いていて疲れたので、前から行きたいと思っていたレトロな喫茶店「フランソア」へ。
まるで貴族のお屋敷のようなクラシカルムード!
同じようにレトロなカフェ好きの友達を誘ってまた行きたいです。
こちらでは有名なウィンナ・コーヒーをいただきました。
お砂糖が入っていなくても、とてもまろやかで美味しかった!また飲みたいです。
この間、電車の中吊り広告で、551の蓬莱の宣伝を見て、季節限定アイスキャンデーがあると書いてあったので、帰りに高島屋に寄ってみました。
蓬莱のアイスキャンデーは売ってたんですが、限定商品はなくて残念
代わりに和菓子を買って帰りました。
また夏に難波の本店へ行ってみようかな。
「憧れのヨーロッパ陶磁」展

携帯電話騒動ですっかり脱力してましたが、実は書きたいことが山積みです。
土曜日に京都国立博物館で「憧れのヨーロッパ陶磁」展を見てきました。
見る前に、博物館のカフェでお食事。
何度も博物館には来てるんですが、カフェは初めて。
新しくできた時からどんな感じか気になってたんですが、ガラス張りのモダンなインテリアで、中から博物館の重厚な建築が見られて、ロケーション最高。
しかも、日替わりランチが580円。安い!なかなかボリュームがあってお得でした。
さて、展覧会ですが、最初あたりは、昔、長崎の出島で見たなぁ〜って感じの日本風&中国風陶器が主でした。
でも、これってオランダ製とかイギリス製だったりするんですよね。東洋は西洋に憧れ、西洋は東洋に憧れるんですね〜。
途中からは、日本に輸入された、ウエッジウッドやミントン、マイセンなどの西洋陶磁が展示されてました。
17世紀〜19世紀のものが多かったんですが、すごく保存状態が良くて、デザインも綺麗なものばかり。今でも定番として出ているものもあり、面白かったです。
ポストカードが少なかったのはちょっと残念ですが、綺麗なものが買えてよかったです。
引き続いて、常設展示棟で江戸時代の雛人形を見てきました。
一昨年、徳川美術館でも雛人形を見ましたが、こちらも豪華で綺麗でした。
雛人形以外にも面白い人形がたくさんあって、興味深く見させてもらいました。
この日は、京都市営地下鉄と市バス、京都市内の私鉄が乗り放題になる「京都1dayチケット」を買ったので、京阪の四条で降りて、お気に入りの和雑貨屋さんでお買い物&錦市場を散策して、地下鉄の四条から、梅の写真を撮りに京都御苑に向かいました。
…で、写真を撮ってるうちに携帯をなくしてしまったんですが…
ともあれ、この日の御苑の梅は咲き始めでしたが、たくさん咲いているものもあって、カメラを持った人もたくさんいました。

あ、ちなみに、携帯は無事に見つかりました。
気になってたストラップも、ビーズ一つ一つまで無事でした
誰が拾ってくれたのかは分からないらしいんですが(交番の留守中に届けられていたそうです)、どうもありがとうございました。
で、取りに行った日のエピソードもあるんですが、それはまた後日、お楽しみに〜。
ロシア皇帝の至宝展
「ギリシャ旅行記にかかりきりでほっといてた」シリーズ第2弾(笑)。
先週、大阪の国立国際美術館へ「ロシア皇帝の至宝展」を見に行きました。
この展覧会は、モスクワのクレムリン博物館(かの有名な「赤の広場」にある宮殿です)の所蔵品を紹介するもので、10世紀頃から帝政ロシア滅亡までの、ロシア皇帝の宝物がいっぱい!
写真は最後の皇帝・ニコライ2世(彼の子供である皇太子アレクセイとその姉アナスタシアの遺骨が最近見つかりましたね)が所有していたクレムリン・エッグというものです。
これもすごいんですが、展示品の中にはこれを回るレベルのものがたくさんあります。
まず最初あたりに置いてある、女性用の頭飾りの細工がすごい!
直径2ミリくらいの銀製の球6000〜7000個でできているうえに、その球ひとつひとつが肉眼で見えないほど細かい円形の枠におさまっているのだそうです。考えただけで気が遠くなりそうな話…。
しかもこれが11世紀に作られたものだっていうんですから、おそろしい技術です。
他にもヒスイのカメオの周りに宝石をちりばめた枠がついてる勲章とか、真珠と精巧な刺繍で埋め尽くされた聖職者の衣とか、細かい彫刻が施された金の置物とか、皇帝の玉座とか、とにかく立ちくらみしそうな展示が延々と続きます。豪華すぎて疲れたくらいです。帝政ロシアおそるべし。
ま、それだけ民が働かされてたってことなんでしょうけどね。
それにしても、細かい技術がすごいですね。中国と匹敵するんじゃないかな。
どうしてこんなものが作れるのか、ちょっと考えてみたんですが、ロシアの冬はめちゃめちゃ寒いんで、長い間家の中に籠って作るからなんじゃないでしょうかね?
「気候と歴史は関連する」と言った大学の先生がいましたが、それってこういうこと?
これから涼しくなるにつれて、展覧会のシーズンになってきますね。
私は「狩野永徳展」「シャガール展」「インカ・マヤ・アステカ展」を見たいなと思ってます。全部行けるかな?

