蔵王権現に出会った
昨日、吉野の蔵王堂に行ってきました。
蔵王堂では「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産として登録されたのを記念して、昨年7月1日から今年の6月30日まで、秘仏のご本尊・蔵王権現の特別ご開帳が行われています。
私は1年前から行きたくて行きたくてしょうがなかったんですが、なかなか行くことができず、ご開帳が終わる直前の昨日やっと念願が叶いました。
この蔵王権現、正式には金剛蔵王大権現といい、修験道の開祖・役行者が大化の改新や壬申の乱で乱れた世の中を憂い祈っているところに釈迦如来・千手観音・弥勒菩薩が変化して現れた姿なのだそうです。
この世の邪悪さを払うために、この三体の仏様は怒っています。手足を振り上げ、牙をむいて私たちを見ています。大きさは7メートルもあり、そんな表情ですから当然怖いはずなんですが、不思議と怖さはそんなに感じません。
お坊さんたちの説明によると、蔵王権現は「恕(じょ)」の心を表しているのだそうです。「恕」とは、すべてを認め、ゆるす心。体が青黒(しょうこく)色に塗られているのは「慈悲の心」を表しているのだそうです。そういえば、青色は人の心を落ち着かせる色。キリスト教のマリア様の外套も青です。
蔵王権現は人間の心の中にある愚かさや邪悪さを認めたうえで、それを人間に代わって追い払うために怒りの表情をしているのでしょう。それが「慈悲」につながっているのだと私は思いました。
と、同時に「紀伊山地の霊場と参詣道」をユネスコが世界遺産として選んだ意味を納得することができました。
この霊場や参詣道は神仏混淆の「修験道」の修行の場であり、修験道には根底には自然のすべてのものには神や仏が宿っているという自然崇拝の考えが深く根付いているそうです。もらったパンフレットには「自然を敬い多神教的世界観を伝える修験道の精神には、環境破壊と宗教対立に満ちた今日の世界に向けて共生や和合のお手本を示す数多くのキーワードが秘められている」と書かれてあります。
蔵王権現を見上げ、帰り道で自然に触れ、テロや戦争が続く世相に、少しでも平和のメッセージが届けばいいなと、ふと思った吉野の一日でした。

※蔵王権現像は写真を撮ってはいけないので、映像はこちらでどうぞ →http://www.kinpusen.or.jp/index.htm
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「モーツァルト!」
6月6日に梅田芸術劇場でミュージカル「モーツァルト!」を見てきました。
実はこの作品、個人的にとっても思い入れのある作品なんです。
そもそもこの作品を知ったのが2000年冬、旅行中のウィーンでトラム(路面電車)に貼ってある宣伝でした。「日本にきたら見たいね」って同行の友人と話していて、オペラ座前にあるウィーン劇場協会のチケットカウンターでチラシをもらって帰りました。
それから5年、待っていた甲斐のある、すばらしい作品でした。
ちょっと歌が聞き取りにくい箇所があったり、少しダレる場面もありましたが、長時間の公演なのでそれもご愛嬌(少しは息抜きの場面がないとね)。ヴォルフガング(モーツァルト)やレオポルト(モーツァルト父)、コンスタンツェ(モーツァルトの妻)、その他たくさんの人々の思いが強く伝わってきました。
中川君(ヴォルフガング役)の歌はさすがミュージシャンだけあってよく通り、心地よく響いてきます。演技のほうも、誠実だけどお人好しなヴォルフガングをよく表現していたと思います。
西田ひかるさん(コンスタンツェ役)、高橋由美子さん(ヴォルフガングの姉・ナンネール役)の二人は、これまで「アイドル」というイメージが強かったのですが、とても深みのある演技と歌で、嬉しい誤算でした。西田ひかるさんは享楽的でその反面寂しがり屋の「マリー・アントワネット」的コンスタンツェを激しく演じ、高橋由美子さんの「プリンスは出て行った」は悲しく胸を打ちました。
市村正親さん(レオポルト)、山口祐一郎さん(コロレド枢機卿)はさすがベテラン!二人とも迫力ある歌を聞かせてくれました。市村さんのレオポルトは、天才である息子に強くこだわる姿が印象的で、それゆえに息子が自分から離れていく悲しみがより大きく感じられました。山口さんのコロレド枢機卿はわがままな君主だけど、音楽が大好きでどこか憎めないですね。
久世星佳さん(私的にはまだ「のんちゃん」なんですが(笑))の男爵夫人は、誠実さのある演技で魅了してくれました。ソプラノの歌声も初めて聴きましたが、とてもうまくて感動です!
宝塚OGの秋園美緒さん、やまぐちあきこさん(宝塚時代は、あゆら華央さん)も久々に見られてとても嬉しかったです。二人とも昔から歌がうまかったのですが、今回も素敵な歌声を聞かせてくれました。
印象深かったのはシカネーダー役の吉野圭吾さん。歌声はもちろん、軽さのある演技が楽しくて観客席も盛り上がりました。
そして、アマデ役の黒沢ともよちゃん。小学校3年生だそうですが、かわいいだけではできないこの役を、子供離れした演技で見せてくれてとても驚きました。
その他、全員、パワーがあってすばらしかったです。特にラストの大合唱は感動しました!

カーテンコールでは、中川君の初日ということで小池修一郎先生の挨拶(「皆さん風邪には気をつけてください」とのことです(笑))、そして作曲家のシルヴェスタ・リーヴァイ先生の挨拶(日本語と英語で)もありました。
リーヴァイ先生が出てきたときには、不覚にも私、涙が出てきてしまいました。「先生、会いたかったよ~!」って感じで(笑)、これまでの5年間はすべてこの日のためにあったんだなと思ったほどでした。



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↑ウィーン版と日本版のチラシ
ガビーン…
突然ですが、一昨日、寝ちがえました。首が痛いよう…(><)
ひさびさに冷え性以外の体のトラブルです。
今は少しマシになってますが、なかなか治りません。
長時間パソコンに向かうのはちょっと無理そうなので、6日に見てきたミュージカル「モーツァルト!」のご報告はまた後ほど、このブログでお伝えしますね。
ガビーンな話をもうひとつ。
基礎化粧品を買いにいったら「その商品はもう取り寄せしかないんですよ」と言われてしまいました。
私、その化粧水と乳液が肌にベストで長年使ってたんですが、ここで変えざるを得なくなりました。
とりあえず、以前サンプルを使って「これなら大丈夫かも」と思える化粧水を買ってきました。さて、結果はどうなるでしょう?
こちらのご報告もまた後ほど…。