躍動する花形たち
先般の、スーパー歌舞伎Ⅱ「ONE PEACE」上演の発表も驚きでしたが、こんどは染五郎さんが米国ラスベガスの「ベラージオの噴水」で「鯉つかみ」を上演、また、獅童さんが南座で「あらしのよるに」を歌舞伎として上演すると発表され、ますます驚いています!
猿之助さん、染五郎さん、獅童さんのみならず、海老蔵さん、愛之助さん、勘九郎さん、七之助さん、松也さん、壱太郎さんetc…歌舞伎界の花形・若手役者たちの視野の広さや行動力にはいつも感心させられます。
しかも、そこには、単に新しいことをしたいというだけではなく、歌舞伎の可能性を大きくしていきたい、歌舞伎をこれから何百年先にも繋げていきたいという熱い思いが感じられて、こちらも胸が熱くなります。
何百年か先の未来は彼らも私も当然見ることはできませんが、彼らと同年代に生まれた(さすがに、壱太郎さんあたりになるとひとまわりくらい違いますが(笑))私は、同じ速度で伴走していくことができます。
彼らの進む先にはどんな未来図が広がっているのでしょう?客席から見つめていきたいと思います。
スポンサーサイト
京都国立博物館「桃山時代の狩野派」
年が明けて初めて博物館に行ってきました。
最近、印象派展など似たようなものが多いので展覧会はちょっと敬遠していたのですが、今回は日本の歴史を彩った美術、しかも狩野派を見られるというので、喜び勇んで見てきました。
だいぶ前ですが「狩野永徳展」を見たことがあるので、まるでその続きを見るような感じもありました。
その時に永徳の父親・松栄の絵を見たことがあるので、永徳の長男光信の絵を見て「そうか、光信はおじいさんに似たのね!」と思ったりして(笑)。
桃山時代の狩野派の絵を見て感じたのは、昔の日本人は大変おしゃれだったということ。
襖絵の構図の大胆さもそうだし、画中の人物の着物もすごくおしゃれ。
障壁画というときらびやかなイメージがありますが、絵には繊細な描き込みがあり、けばけばしくならないところもおしゃれです。
狩野派は初期の頃の豪壮さから、後期は江戸幕府の影響を受けて、抑制の効いた瀟洒なものになっていくのですが、岩の表現はなぜかずっと一緒で、そこに永徳らの世界観を貫いて行こうとする狩野派の心意気を感じました。
私はいつか宝塚でこの時代の絵師を描いた作品が見たいなと思っているのですが、この展覧会を見て、永徳の愛弟子・狩野山楽の生涯はなかなかドラマチックでいい芝居になるのではと思いました。

この機会に、新しくできた平成知新館にも行ってきました。
heiseichisinkan
新しくてきれいなのはもちろんですが、広い!とにかく広い!!
前の建物の時の常設展で見た物もあると思うんですが、かなりの量の展示でした。「美の殿堂」と自ら名乗るだけのことはあります。
特別展を見た後でちょっと疲れてましたので、今回は1階部分をじっくり見て、2階・3階はまた今度見ることにしました。
秋に琳派の展覧会があるので、その時にしようかな。
いちご大福
先日、母の誕生日だったので、いちご大福を作りました。
ichigodaifuku
この前、新聞に作り方が載っていたので、その切り抜きを見ながら作ったんですが、電子レンジで求肥(お餅)を作る時に想定外のことが(◎_◎;)
耐熱容器にお餅がたくさんへばりついてしまって、使えるお餅の量が少なくなってしまいました
写真に載せてあるのはちゃんとできてますが、いちごとあんこをきれいに包めなかったのもあります。
まあでも、味は一緒なので…(笑)。
作りたてはやっぱりお餅が美味しいですね~。
今回、あまり良いイチゴは手に入らなかったんですが、酸味が餡の甘さとマッチしてちょうどいい感じ。
この応用で豆大福や栗大福、ブドウ大福(一度食べたことがあるんですが、めっちゃおいしいです!)も作れるので、また今度やってみたいと思います。
熊谷の涙 -文楽「一谷嫰軍記」-
一月に引き続いて文楽に行ってきました。
今回も幕見ですが、「一谷嫰軍記」の前に吉田玉男さんの襲名披露口上があったので、いちおう二本見たことになります(笑)。
文楽の口上は初めて見ましたが、全員が薄紫の裃に黒紋付でずらりと並ぶ様子は壮観。
歌舞伎の口上は襲名される方も話をされますが、文楽ではご本人は話されないのね。
でも、豊竹嶋太夫さんをはじめ、鶴澤寛治さん、吉田和生さん、桐竹勘十郎さん、竹本千歳太夫さんから、心温まる、楽しいメッセージを聞かせていただきました。
和生さんと勘十郎さんは玉男さんの同期で、入門された当初の玉男さんはまだ中学生で、丸刈りの少年だったとか(笑)。

さて、「一谷嫰軍記」です。
この演目も歌舞伎で見たことがありますが、たいへん悲しい、心苦しい話でありながら、深く心を打つものだと感じました。
熊谷の奥さんの相模や、かつて相模が仕えていた藤の方の悲哀にもグッときますが、最後まで涙を見せない熊谷が「十六年は一昔、夢であったな」とつぶやいた時の表情に思わず涙…。
熊谷は人形なので涙は流れないのですが、あのなんともいえない表情は、「彼も確かに涙をこぼしていた」といえるものでした。
我が子を手にかけた彼の苦しみと出家への思い、そして、若い命を散らした息子・小次郎が、若くても必死の覚悟を持った武将であったことが感じられてウルウル…。
それにしても、相模が首を見るところは、いつ見ても胸がキリキリ痛みます。なんという辛いことだ…。
主筋に絡む人々も充実。
白毫の弥陀六の物語はとてもおもしろく、興味深く聞くことができました。
あと、藤の方の足遣いの人が上手かったな(誰なのでしょう?)。
もともと脚が作られていない女性の人形なのに、きちんと膝の位置が分かったり、動きも研究されている感じがしました。

今回を含め、最近、文楽の幕見では重厚な時代物を見る機会が多いので、今度はリアリティある世話物も見たいなあ。
歌舞伎もですが、文楽は特に時代と世話とで雰囲気がガラッと変わるので面白いですね。
春を食べる
4月の恒例行事、お友達との食事会に行ってきました。
今年の春は雨続きで、桜ももうかなり散ってしまったのですが、お料理には桜があふれています。

haru1
菜の花のおひたし。桜の花の塩漬けが添えられています。

haru2
haru3
こちらの二つは、ダイコンやニンジンで作った桜が可愛いです。

haru4
ちょっと見づらいですが、左の端っこに桜の枝が添えられています。

もちろん、桜だけではなく、春の味覚もあふれていました。
上の写真でも、菜の花、鯛、フキ、鰆、たけのこ、アスパラなど、旬のものがふんだんに取り入れてあります。
写真には撮っていませんが、ご飯はたけのこご飯でした。
そして、大好きな鯛のアラ炊き。
haru5
山菜の天ぷらも大好きです。香りがいいんですよね。
haru6

このお店は去年の夏にも行ったのですが、和食ならではの季節感が感じられる食材を堪能できるので、みんな気に入っています。
ひょっとしたら、また秋くらいにも行くかも?!
さみしいです
現役最高齢の歌舞伎役者・中村小山三さんが亡くなられました。
94歳という大往生ではありますが、小山三さんはいつまでもお元気でいて下さると思っていただけにさみしいです…。
今頃は、敬愛する17代目・18代目の勘三郎さん親子にお会いされているのでしょうか。
これから、きっと天国で共演されるのでしょうね。
できれば、もっとこの世で見せてほしかったな…。
小山三さんのご冥福をお祈りします。