お江戸で芝居三昧① 歌舞伎座編
こけら落としから2年と2カ月、梅雨の晴れ間にとうとう行ってきました、歌舞伎座!
初めてということで、ただ観劇するだけではなく、時間のある限り探検もしてきました。
まずは、東京駅から地下鉄で東銀座へ。
東銀座駅の上が歌舞伎座なのですが、さすがというかなんというか、駅のデザインも定式幕です(笑)。
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そして歌舞伎座地下にある木挽町広場へ。
駅に直結といっても地下のことだし、少しは歩くんだろうな~と思っていたら、ホントに「直結」でびっくりでした(笑)。
木挽町広場の中央には大きな提灯が。
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この提灯も見たかったんだよねぇ~。

お昼は歌舞伎茶屋へ。
麺のフェアをやっていて、全国各地の麺が食べられるので、私は以前から気になっていた群馬県の「ひもかわうどん」を食べました。
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幅が広くて、すごくつるつる!箸でつかむのも、かじるのも(うどんをかじるのは初めてです(笑))大変だけど、歯ごたえがよくておいしいです。
木挽町広場にはこの茶屋のほかにもタリーズコーヒーやコンビニもあって便利です。
もちろんお土産屋さんもいっぱいあって、念願の木挽町広場限定のふなっしーグッズを買うこともできました。

そして、歌舞伎座といえば、憧れのこの外観です!
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なんかもう嬉しくて嬉しくて、いろんな角度からいっぱい写真を撮りました!
屋上庭園へも行ってみました。
思ってたより小さかったな…。都会だからしょうがないのか。
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さて、時間が来たので、いよいよ客席へ。
舞台が横に広い!松竹座の1.5倍くらいある!
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この間口は前の歌舞伎座と同じなんだそうですが、勘三郎さんが言っていた「貧乏長屋が大邸宅になっちゃう!」って意味がよく分かりました。
どうりで、松竹座や博多座で世話物がかかると役者さんたちが「劇場が小さめで演りやすい」と言うはずです(笑)。
同時に、東京(特に歌舞伎座)以外での歌舞伎の興行が「地方公演」であることも、図らずもよく分かってしまいました…。

今月の夜の部の演目は「新薄雪物語」から「広間」「合腹」「正宗内」と、清元舞踊「夕顔棚」。
「新薄雪物語」の前半は昼の部に上演していて、夜の部は後半に当たるのですが、それでも「若いカップルが悪者に陥れられて、さあこれからどうなる?」というストーリー展開は理解できました。
番付…じゃなく筋書(プログラムのことを上方では「番付」といい、江戸では「筋書」といいます。売り場でいつものように「番付下さい」と言いそうになって焦った(笑))を読むと細かいストーリーは色々あるようですが、それが分からなくても大丈夫な感じ。
園部兵衛を演じる仁左衛門さんは、息子の恋人である薄雪姫に心から実の父のように振る舞う姿がよかった。
奥さんの梅の方(魁春さん)が「お父さんが怒ってるから、早く落ち延びなさい」と言うのは、客観的に見ると少し笑いを誘いますが、薄雪姫(米吉さん)がそこに父の愛情を感じている様子が見て取れました。
その薄雪姫の父であり、兵衛の息子・左衛門(錦之助さん)を預かった幸崎伊賀守は幸四郎さん。
陰腹を切って出てくるんですが、あまりの迫真の演技に、幸四郎さんはホントに体の具合がよくないんじゃないか?それともどこかに怪我をしたんじゃないか?と心配してしまうほどでした。
伊賀守の決意を知った兵衛も陰腹を切り、「自分の命と引き換えに子どもの命を助けたい」という二人の真実が明らかになるところはすごく痛々しいのですが、そのことを切々と語る姿に、涙がぶわーっとあふれてきました。
梅の方の魁春さんは、二人が陰腹を切っていることが分かって「お前がたは!」と嘆く声が印象に残っています。
この演目の山場である「三人笑」は、あの状況で「笑え」って、そんなんできるかー!と思いますが、「悪者の目を欺いて無事に子どもを守ったぞ!」という父親たちの気持ちを汲んで笑おうとする梅の方の深い思いが感じられました。
「子ゆえの闇」とは言いますが、この父親たちの闇は痛々しくも清々しく、ああ、お父さんたちは幸せだったのだろうな…と思うことができました。

そして「正宗内」。
「合腹」が陥れられたほうの話なら、こちらは陥れたほう、すなわち、悪事の片棒を担いだ小悪党・団九郎のお話です。
この「正宗内」は団九郎の改心を描いた一幕ですが、実質的な主役は団九郎の父・正宗ではないかと思いました。
また、不良息子、孝行な妹、素性を隠した使用人…と、どこか「義経千本桜」の「すしやの段」を思わせるような設定で、やや類型的には見えますが、人々の思いが交錯し、そこから収束に向かう様子が面白かったと思います。
この演目を支えるのはやはり歌六さんの正宗。真面目そうな中に、熱く激しい血や切ないまでの親心を感じさせて秀逸。抑制の効いた演技が良かったです。
その息子の団九郎は吉右衛門さん。意地だけで生きているような不良息子ながら、父に対してどこかすねたようなところがあり、それが「父の刀鍛冶の秘伝を知りたい」という気持ちにつながっていたと思います。
橋之助さんの国俊はいかにも二枚目な感じ。芝雀さんのおれんとはこっくりした美しさを感じさせるコンビで、古典作品で二人がメインになるような、なにか良い作品はないか…と探したくなるほどでした。
終盤の団九郎の立ち回りは、規模がやや小ぶりなように見えましたが(昼の部で華やかな大立ち回りがあるからその兼ね合いかな?)、「京人形」の立ち回りを思わせる左手のみの立ち回りが面白かったです。
敵方の桂三さんのどこかウキウキするようなコミカルさもよかったし、名題下の若手さんたちもよく動けていたし。

ではここで休憩。
開演前に木挽町広場の「やぐら」で買ってきたお弁当をいただきました。
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お弁当のフタにも鳳凰の紋が!
こちらは江戸風幕の内です。
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どう江戸風なのかはよく分からないのですが(笑)、真ん中のカップのところに入っていた佃煮みたいなのが美味しかったな。
そして、歌舞伎座名物「めで鯛焼き」も。
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次いつ行けるか分からないから…といっても食べすぎです(笑)。

大喜利の「夕顔棚」は、江戸時代の文人画を思わせるような、まろやかな風情と愛らしさを感じる舞踊。
おばあちゃん(菊五郎さん)もおじいちゃん(左團次さん)も超可愛かった!
昔の馴れ初めを思い出し、おじいちゃんが照れて団扇で顔を隠すところが本当にキュート!おばあちゃんがしなを作って「忘れちゃ嫌よん」みたいな目をするのも可愛くて色気があります。
後半には巳之助さん&梅枝さんをはじめとする里の若い男女が出てきて華やかな雰囲気。
手なんかつないじゃったりして(笑)ラブラブカップル続出で微笑ましいです。
里の女・梅枝さんの頷き方が可愛い。最近は大人っぽい役が多いので、こういうのは新鮮ですね。
里の男・巳之助さんはものすごく腰のしっかりした踊り。みんなで輪になって踊ると、重心の低さがよく分かります。
帰り際に、物故者の写真の中にある三津五郎さんの写真を見て「みっくんは成長していますね!」と心で語りかけましたが、どうしても泣きそうになってしまいました。

夜の部ですので、帰りには歌舞伎座のライトアップも見ることができました。
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大雑把に光を当てるのではなく、細部まできちんとライトアップされていて幻想的ですね。
また機会があったら行きたいなあ~。
今年はムリでも、いつか八月の納涼歌舞伎にも行きたいです!
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マーマレードチョコムース
今日は父の日です。
私は一日早く、プレゼントにデザートを作りました。
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マーマレードチョコムースです。
ちなみに、ムースの中にもマーマレードが入っています。
横にはチョコ菓子の「小枝(ミルクキャラメル味)」を添えました(森永のレシピなので…(笑))
チョコとオレンジは相性がいいとよく言われますが、ほんとに合いますね~。
ムースはほとんど作ったことがなくて、ココアプリンみたいになったらどうしよう…と思ってたんですが、「え?こんなにすぐ作れていいの?」と思うくらい簡単にふわっふわな軽い食感のムースができました!
作り方を応用すれば、ヨーグルトなど身近な材料を作ってもできるかな~と思います。
音羽山親方
元大関・貴ノ浪の音羽山親方が急逝…。
朝、新聞を見てびっくりしました。
現役時代から見ていて、ひときわ親しみ深い力士でした。
引退後の相撲中継での解説や、審判をしている姿も印象に残っています。
まさかこんなに若くして亡くなられるとは…。
元・久島海の田子ノ浦親方が急逝された時にも思いましたが、力士や元力士の健康問題は深刻ですね。
音羽山親方のご冥福をお祈りします。
鯉VS愛之助
待望の「鯉つかみ」が大阪・松竹座に凱旋してきました!
愛之助さんの12役早変わりや本水を使った立ち回りなど、楽しい趣向がいっぱい。
よりワクワク感を高めるため、今回は誰が何の役をやるのかをあえて調べずに(もちろん愛之助さんの12役も)見てみました。
それでもすごく分かりやすくて、12役やっててもややこしくならず、めちゃめちゃ楽しめました。
立役は善人を演じる人も悪役もみんなかっこよかったし、女形はみんな美しかった。
上方歌舞伎塾出身の千次郎さん、りき弥さんも大きな役に抜擢されて嬉しかったです。
りき弥さんは動きや化粧がどことなく孝太郎さんに似ていますね。やはりお二人とも秀太郎さんのご指導を受けているからでしょうか。
久々に見た男女蔵さんの二枚目役もキリッとしてかっこいいですね。吉弥さんとのコンビは落ち着きと若々しさの両方を持ち合わせていて素敵です。
蔦之助さんは緊張しそうな役ですが、すっきりとイイ男ぶりです。
12役を演じる愛之助さんは舞台裏では毎回猛ダッシュかと思いますが、そんなことを感じさせないくらい涼しい顔で各キャラクターを演じ分けています(久々に女形もありました)。
吹き替えの人を使った入れ替わりも、「ああ、これは『お染の七役』で使ってる方法やな」等と趣向だけは分かるのですが、どこで入れ替わっているのかまったく分からなくてすごくびっくりしました!
あと、大百足をどう演じるのかと思っていたら、とても面白い趣向で、海老蔵さんが最近やった「蛇柳」を思い出しました。
歌舞伎は工夫次第でどんな役でも表現できる幅の広さがありますね~。昔の人から受け継がれてきた知恵は伊達じゃない!
そして、最後は水の中での大立ち回り。すごく楽しかったです!
愛之助さん演じる志賀之助を応援しているつもりなのに、時々「鯉、がんばれ!」と思っちゃった(笑)。
一回前列の席の方たちはカッパを着て待機(笑)。鯉がクルッと回りながら暴れたり、愛之助さんがトンボを切って水に飛び込んだり、想像以上に水が飛ぶのですが、その様子を見るのも面白かったです。

P・S 今回、國矢さんや愛一郎さんがどこに出ているのか分からなくてすごく探してしまいましたが、観終わった後で「あ、そうか!鯉か!」と納得(笑)。あと、吹き替えもやってたんじゃないかなと思います。
歴史秘話ヒストリア
NHKの「歴史秘話ヒストリア」、昨日は持統天皇の足跡と「天上の虹」がテーマでした。
家から近い橿原や明日香での撮影ということで、「あのご当地バス、見たことある~!」とか、「これは万葉文化館やな」とか思ったり、けっこうローカルな感じで楽しんでました。
途中、「天上の虹」の大海人皇子の絵が映ったんですが、そこでたまたまお風呂から上がってきた弟が、「こんなイケメンに描いてあるの嫌や~!」と叫んでました(笑)。
しゃーないやん、だって少女漫画だもん。これでも中年のほうの渋いバージョンなんだよ。
ちなみに、私が高校生くらいの時から読んでいたせいか、弟も絵を見ただけで「天上の虹」だと分かってました。
弟の持っている「花の慶次」とかは私も読んでるんですが(というか、「ジャンプ」そのものも読んでました)、今、弟に「天上の虹」を貸してあげると言ったら読むかなあ?
涼しい?寒い?
ご無沙汰しております。
梅雨に入ってから涼しいというか寒い日が続いていますね。
5月がすごく暑かったので、「今年は早く衣替えしなきゃ!」と思って半袖を出したら、大半の服が着られなくなって困ってます。
カーディガンとか七分袖とか、同じのばっかり着てるよ~
と言いながら、今さっきサンダルを出しました(笑)。
果たしていつ履けるんだろうか。