鞆の浦散策と薔薇の街・福山
先週、広島県の福山市に遊びに行ってきました。
お目当ては、学生時代から行きたかった鞆の浦と、今が見頃の薔薇。
福山は「薔薇の街」なんです。

福山の駅を降りると、さすがは薔薇の街!駅前から薔薇でいっぱいです。
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すごくいい香りです。

そこから、バスに乗って念願の鞆の浦へ。
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ホームページに「癒しの港町」と書いてあったのですが、本当に心がゆったりと癒されるところでした。
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レトロな街並みも素敵です。
「流星ワゴン」他、ドラマや映画の撮影もたくさんされているそうです。
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この灯籠は写真などで有名ですね。

そして、ここは歴史の宝庫でもあります。
船が帆船だった時代、海を吹く風と潮の満ち引きによって船を進ませたわけですが、船が海へと向かう引き潮を待つ「潮待ち」の港として栄えたのがこの鞆の浦(潮待ちの間に積み荷の取引もあったと思われますし、船員たちが休息の間に遣うお金も街を潤したことでしょう)。
戦国時代には、鞆城という毛利氏の城がありました。
写真は鞆城跡から見た鞆の浦の景色です。
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鞆城は現在、石垣の一部しかありませんが、毛利氏をたよって来た室町幕府最後の将軍・足利義昭が北の丸に住んでいたと言われています。
経済的な発展をとげた鞆の浦は、さすがに神社も立派です。
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この写真では見えにくいかもしれませんが、門の奥にすごい階段があり、その上に豊臣秀吉ゆかりの華麗な社があります。
また、幕末には、坂本龍馬の海援隊の船と紀州藩の船が激突した「いろは丸事件」もあり、龍馬は鞆の浦で薩摩藩士・五代才助(のちの友厚。そう、「あさが来た」で有名になった「五代さま」です!まさかここでその名前を目にするとは。)の仲介を得て交渉を行いました。
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この家、「枡屋」は坂本龍馬が隠れ住んでいた家で、隠し部屋の見学もできます。
また、現在はオシャレな雑貨屋さんでもあります。
ちなみに隠し部屋はこちら。
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これだけだと普通の部屋に見えますが、当時は一階の天井にあけた穴から梯子で上り下りし、梯子がないと誰も気付かないような部屋だったそうです。

翌日は、福山市内で薔薇を見てきました。
最初は薔薇公園へ。
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戦後、この公園に薔薇を植え始めたのが「薔薇の街」の始まりだそうです。
薔薇のアーチも綺麗。
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この紫色の薔薇は「福山城」という名前です。
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こちらは「薄墨」。すごく日本的な色の薔薇だな~。
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ここの薔薇だけでも「一生分の薔薇を見た」と思うくらいなんですが、もっとすごいのが近くの緑町公園にありました。
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ご覧のとおり、すごい規模の薔薇の花壇です。八角形で、ゆるーい坂をぐるぐる登っていく形になっています。
ここには「音楽」や「有名人の名前」など、テーマ別にいろんな名前のバラが植えられています。
いっぱいありすぎて、どれがどんな名前かは忘れてしまいましたが(笑)、美しい薔薇をご覧ください。
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おまけ。
バラ公園と緑町公園の間にも小さな公園があるんですが、入り口のアーチの透かし彫りも薔薇です!
ちょうど影が映っていたので撮ってみました。
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旅の最後は、帰りの新幹線が来る前に駅から撮った福山城です。
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帰る前に石垣の下までは行ったんですが、暑くて辿り着けなかったので、駅からこのアングルで見れてよかったです。
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信貴山縁起絵巻
昨日、奈良国立博物館で信貴山縁起絵巻を見てきました。
平日だし、そんなに混んでいるとは思わずに行ったら、まさかの大混雑。
入り口は全然混んでいないように見えたんですが、館内で25分待ち、しかも全部で三巻あるんですが、一巻を見たら待機、二巻を見たらまた待機…というハードな鑑賞でした
それでも、めっちゃ面白かった!
私は信貴山の近くに住んでいるので、絵巻の複製とか写真は子供の頃からよく見ていたんですが、実物のほうが線が生き生きしていて断然面白いです。
そして、登場人物の表情の豊かなこと。当然、写真もテレビもない時代のことですから、描いた人はすごい観察力と記憶力、プラス画力の持ち主だと思います。
第一巻には、有名な「飛び倉」のお話(鉢が米倉を運んで飛んでいく話)が描かれているんですが、その飛んできた倉の屋根が第三巻の終わりにちょこっと描かれていて、「ちゃんとオチがついてる!」と思って笑いそうになってしまいました。
主人公の命連上人と姉の尼公(あまぎみ)の感動の再会の後に、倉の屋根を見せちゃうセンス、けっこう好きです(笑)。

帰りに、リニューアルされた「なら仏像館」も寄ってきました。
待ち続けでかなり疲れていたので、あんまりじっくりとは見なかったんですが、興福寺の四天王(そのうち3体が仏像館にあります)などはやっぱり素晴らしいですね。
ここもまたゆっくり見てみたいな。

P・S 博物館の入り口に信貴山名物・張子の虎が置かれていて、思わずウケてしまいました。
しかも、ミュージアムショップでも売られていた!(笑) 
そういえば昔、うちの祖父の家にもあったなー。
オレンジシフォンケーキ
昨日は母の日だったので、オレンジシフォンケーキを作りました。
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上にオレンジを飾っていますが、ケーキの中にもオレンジのしぼり汁とすりおろしたオレンジの皮を混ぜ込んでいます。
すっごくオレンジの味がして美味しいです。
それにしても、シフォンケーキは手早く作れるので楽でいいですね(笑)。
また、以前にココアシフォンケーキを作った時に、クックパッドで作り方のコツを読んでおいたことが役に立ちました。
やっぱり数をこなすとだんだん上手く作れるようになってきますね(といっても私の腕ですので、まあ、つたないんですが)。
かぶく者たち
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の博多座公演が終わったのもつかの間、また花形世代が躍動しました!
ニコニコ超会議の「今昔饗宴千本桜」、たった今YOUTUBEで見ました(「歌舞伎美人」の記事はコチラ)。
素晴らしい!よくぞここまで!
映像と獅童さんはじめ歌舞伎役者が何の違和感も感じさせず共演している!しかも大迫力。
お話も、新しい「関の扉」といった感じで分かりやすくて面白かった。
そして、ニコニコユーザーの歌舞伎に対する感動のコメントにも胸が熱くなりました。
現代劇の獅童さんしか知らない方に「獅童の本業見たか!すごいだろ!」と自慢(?)したくなった人も、國矢さんのファンになった人もきっと多いだろうなと嬉しくなりました。
お弟子さんたちの立ち回りにも感動するコメントが多くて、こちらも感動。
こりゃー、団菊祭の幕見に並ぶ若者が増えそうだ(笑)。
振付をされた藤間勘十郎師の天才ぶりも改めてまざまざと見せつけられました。
その振付を初音ミクちゃんに表現させた映像スタッフもホントにすごいなと思います。

そして、いよいよラスベガスでの歌舞伎「獅子王」が幕を開けます(記事はコチラ)。
獅童さん、猿之助さん、染五郎さんetc…かぶく花形役者たちから、今年も目が離せません。
また、彼らに続く意欲的な若手世代がこれからどんな歌舞伎の世界を開いていくか、楽しみにしています。
小説「利休にたずねよ」
もう先月の前半の話なんですが、以前映画で見た「利休にたずねよ」の原作の小説を読みました(先月は「怒涛の四月」で、いろんなことが後回しになってしまい、この感想も今月に先延ばしになっちゃいました)。
映画では回想シーンを除いてほとんどは時系列で進むのですが、小説ではいろんな時期のいろんな利休(宗易・与四郎)が、いろんな人の目を通して描かれています(映画に出てこない人もたくさんいます)。利休本人の目を通して見た描写もあります。
そこに浮かび上がるのは、映画の利休以上に「美」を追求し、時にエゴイスティックに見える利休の姿(時に…というより半分以上エゴイスティックかも(笑))。
今日の茶道の世界では神様のようにあがめられる利休ですが(映画はそのあたりのことも考慮して作られたのかもしれません)、ものすごく「人間」です。優秀であるあまりに、鋭すぎて熱すぎて、切なすぎる男でした。
まだ与四郎だった若い日の悲しい出来事が利休の「美」の原点であり、彼はそれにまつわる「死」にとらわれている…と、映画を見た時には感じましたが、小説では、その悲しみも、死も、「美」のための糧としているんじゃないかと思うほどのエゴイズムがありました。
秀吉が彼に切腹を命じたのも、一言も語らずとも彼の体から発するエゴイズムに苛立ち、打ちのめされ、翻弄された結果なのかもな…と思いました(もちろん、秀吉にも浅はかなところはあっただろうけど)。

静かながら強烈、。研ぎ澄まされていながら激しい。そんな印象がのこる小説でした。