仮名手本忠臣蔵 昼の部
昨日、松竹座に歌舞伎を見に行ってきました。
今年の新春大歌舞伎は「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言です。
私が行ったのは昼の部で、大序から六段目まで。
卒論を書いた時に、原作の台本や解説書を読んだり、NHKで十一段すべてのダイジェスト番組を見たりしていたんですが、生で見るのは初めて。しかも、今回はもともとの上演形態に近い形の演出で、卒論の時に調べたことを思い出したりして懐かしかったです。
そして、勉強として見ていた時とは違う感想も持つことができました。
どこまでも運の悪い早野勘平は可哀想だったな…。
よく上演される形と一番違っていたのは五段目。
この五段目は、原作では、浪人崩れの野暮ったい山賊・斧定九郎と老人・与市兵衛、そして猪が出てくるもので、色気や華やかさに乏しいため、この段をお弁当タイムにしてしまう観客が多く(昔は上演中に食べてもよかったので)、「弁当場」という仇名がつくほどだったんですが、初代の中村仲蔵が、定九郎を妖しい魅力を放つ悪役に作り変えてから、大人気となったものです(この顛末は、何年か前に海老蔵さん主演でドラマにもなりました)。
今回はまだ「弁当場」だった頃の演出(この言い回し、微妙に失礼だな(笑))に戻しての上演で、現代では珍しいことです。

いやー、それにしても、藤十郎さんは元気だなあ!師直、由良之助、勘平の三役で全段に出演。本当にすごいことです。
お孫さんの壱太郎さんはもう19歳。「もうそんなに大きくなったのか」と、びっくりでした。
今回は少年役の大星力弥だったんですが、独特の柔らかみがあって、これは良い女形になるぞう!と思いました。

来週は夜の部を見に行きます。
自分にとって縁のある「仮名手本忠臣蔵」を通しで見られるので、ほんとに嬉しいです。
では、また来週も感想を書きますね。
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