「人間失格」
今日は映画「人間失格」を見てきました。
最初は「葉蔵(生田斗真くん)、そんな遊興三昧でいいのか?何やってんだ?」と思ってたんですが、いろんなことが積み重なって、後にモルヒネ中毒になってしまう描写は怖すぎでした
お金持ちの家に生まれたことも、わざと作り笑いして生きていることも、堀木(伊勢谷友介さん)にそそのかされての華やかな遊興も、女たちとの恋愛による傷も、金がなくなることも、酒とモルヒネに溺れる苦しさも、葉蔵にとってはどれも同じくらい生き辛い要因になってたんですね。
地味で慎ましいカフェの女給とか、世話好きの下宿屋の娘とか、職業を持つ子持ちの未亡人とか、堅実なタバコ屋の娘とか、薬局の女とか、自分とは違うタイプの、生活感のある女たちを愛するけれど、結局、女たちの存在そのものによって傷ついてしまう葉蔵は、たしかに繊細で浮世離れしているから傷つくんだろうけど、そうじゃない人でも「これだったら自分でも傷つくよな…」と思える描写で共感できました(とくに未亡人の子供。本人がまったく悪気がないだけにおそろしい!子供は正直で残酷だ…)。
唯一、療養中の世話をしてくれる母のような鉄(三田佳子さん)には甘えることができたけど、結局、世間へ戻って行ってしまう。
傷つくけど、そっちのほうにしか生きていけないところが悲しいというか、でも、それでも生きているんだな…というところに救いがあるというか、どちらも綯い交ぜになっているようなラストだったと思います。
私は原作を読まずに見たんですが(太宰ってあまり読まないんですよ)、今度読んでみようかな~と思いました。
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