団菊祭五月大歌舞伎
葛井寺に行った後、難波の松竹座で「団菊祭五月大歌舞伎」の夜の部を見てきました。
大阪での団菊祭も今年で二度目。
今回は超人気演目の「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」をやることもあってか、かなりの大入りでした。

まずは松緑さんが主人公の蘭平をつとめる「蘭平物狂(らんぺいものぐるい)」。
昔ながらの歌舞伎独特の「実は○○」という設定がたくさんありますが、思ったほどややこしくはなく、面白かったです。
ハイライトはアクロバットといってもいいような大立ち回り!
トンボ返りはもちろんのこと、花道で大梯子をのぼるような迫力満点のシーンあり、屋根から灯籠に飛び移ったり、一人が地上から投げた刀をもう一人が屋根の上でキャッチするというアクション顔負けのシーンもありで、すごくびっくりしました(そういえば、去年宝塚でやった日本物ショー「宝塚 花の踊り絵巻」でも、これの簡易版のような立ち回りがありました)。
この場面はお弟子さんたちの見せ場でもあります。
昔から「名門の出ではなくてもトンボを切らせれば当代一」という名人がいるようですが、そういうプロフェッショナルの活躍も歌舞伎を見る楽しみだな~と思いました。
そして、そんな大立ち回りの中で、我が子・繁蔵に対する蘭平の愛が胸を打ちました。
繁蔵を演じた吉太朗くんもとても愛らしく、けなげさが涙を誘います。

そして、「待ってました!」の「弁天娘女男白浪」。
それも菊五郎さんが弁天小僧を演じるという、これ以上ない贅沢さ。
「知らざあ言って聞かせやしょう」から始まる名セリフには、「音羽屋!」「待ってました!」という多数のかけ声と惜しみない拍手が送られて、客席もかなり熱くなりました。
そして、やっぱり音羽屋は大スターだなと思える華があり、艶も感じました。
演目的にも楽しく痛快なものなので、これから先、何度も見たいなと思いました。
それこそ、セリフを全部覚えるくらい見たいかも(笑)。

最後は菊之助さんが踊る「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」。
これも人気のある演目のひとつです。
前半の奥小姓・弥生の可憐さ、打って変わって後半の獅子の精の勇壮さ。これを一人で演じ分けるという大変な踊りなのですが、菊之助さんはどちらも違和感が全然なくてすごいなと思いました。
見に行った翌日にテレビで初日までのドキュメントがあったんですが、ほんとに日頃の鍛錬と研究の大切さを感じました。
菊之助さんのやる弁天小僧も見てみたいな。
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