七月大歌舞伎
昨日、松竹座で「七月大歌舞伎」夜の部を見てきました。
演目は「菅原伝授手習鑑」から「車引」と「伊勢音頭恋寝刃」。
昔は庶民の娯楽だったということがよく分かる、とっても歌舞伎らしい舞台でした。

まずは「車引」。
三つ子の梅王丸・桜丸・松王丸が敵味方に別れて出会い、争う場面。
勇壮な「荒事」の魅力がたっぷりなんですが、そこに肉親の情愛がうっすらとにじみ、「なんでこうなっちゃったんだろう」という兄弟の淋しさも感じました。
「菅原伝授手習鑑」は通しでやるとすごく長いんだろうなと思いますが、「車引」じたいは思ってたより短かったです。
三つ子には、いとこ同士の進之介さん(松王丸)・孝太郎さん(桜丸)・愛之助さん(梅王丸)。いとこ三人でキャラクターがぴたりとハマっているというのはいいですねー。
そして悪の巨頭・時平を演じた我當さんのすごい迫力!そして実年齢を感じさせぬお若さに圧倒されました。

「伊勢音頭恋寝刃」は通し狂言で分かりやすかったです。
そして、夏の伊勢を感じさせる涼しげな雰囲気がとてもよかった。
その風情から一転、狂ったように人を殺してしまう貢(みつぎ)(仁左衛門さん)の姿に震えがきました。
貢は自分を侮辱した人以外の人も殺してしまうんですが、その時にはきっと、自分の心のうちがもう分からなくなってしまってるんだろうなー。
欲にかられた悪人達に加担し、貢をいじめる仲居・万野の秀太郎さんがすごすぎる!怖いよ~。しかも「つっころばし」な若侍と二役!
これからもずっとお元気で活躍していただきたいです。
ベテランの貫禄とともに、フレッシュな若手の活躍も見ものです。
遊女・お岸を演じた梅枝さん、見る度ごとに成長していて、これからがとても楽しみな方です。
蕾の可憐さから徐々に艶やかさが増していく、その過程を見られるのは幸せだなあ。
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