「ラ・カージュ・オ・フォール」
5日に、梅田芸術劇場でミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」を見てきました。
「これぞブロードウェイミュージカル!」とも言うべき華やかさとハートウォーミングなストーリー。
私は13年前にも同じ劇場(その頃は「劇場飛天」といいましたが)で見ていて、その時は「見終わった後にハッピーになれる作品」だなと思ったのですが、今回は、その楽しさや幸福感はもちろんのこと、それ以上に、思わず涙が出そうになるような感動がありました。

南フランスのサントロペで華やかなショーを見せるゲイクラブのオーナー・ジョルジュは鹿賀丈史さん。
前回のジョルジュは今は亡き岡田真澄さんで、ダンディさとそこはかとなく漂う可愛らしさという、ご本人の魅力で見せる感じでしたが、鹿賀さんはあくまでもお芝居で見せる感じ。
ゲイを表現するためか、語尾がちょっとオネエっぽかったのですが(笑)、何気ないセリフの中にも真摯な愛情が感じられてよかった。
ジョルジュのパートナーで、ゲイクラブのスター・ザザことアルバンは13年前と同じ市村正親さん。
男性だけど、れっきとしたヒロイン。前回よりも女っぽさが増したような気がします。
そして、張りのある歌声。「マスカラ」や「ありのままの私」に感動しました。
女っぽいとは言っても「よよと泣く」感じではなく、フランスの「女性」らしく矜持を持って生きている感じがします。
ジョルジュのたった一度の過ちで生まれた息子ジャン・ミッシェルの原田優一さんはフレッシュで若々しく、でも歌がとても上手かった。「見てごらん」の歌と、「彼は僕の母です」と言ったセリフに感動しました。
ジャン・ミッシェルの婚約者のアンヌは、宝塚退団後2作目の愛原実花さん(ミナコ)。
可憐な雰囲気と軽やかなダンスで妖精のような美しさでしたが、芯の強さを感じさせたところがミナコらしいですね。
そして、相変わらずスタイル抜群!ダルマ(レオタードのような脚を出した衣装)姿の脚の長さに、改めて「ああ、ミナコだな」と感じました(笑)。
同じく宝塚OGの香寿たつきさん(タータン)は久しぶりに見ましたが(「ウエストサイドストーリー」以来かな)、すごく洗練されていて美しく「できる女」という感じでした。でもちょっとコメディっぽいところも面白かったです。
そして、カジェル(女装のゲイダンサー)をつとめた皆さん。
フレンチ・カンカンまでこなすほどの激しいダンスや歌、しかも、男性でありながら女性以上に妖艶で美しくあらねばならないという、二重にも三重にも大変な役でしたが、本当によく頑張っていて感動!その中でも真島先生はやっぱりすごい。美しいです(ちなみに、今回の振付も真島先生です)。
冒頭の「ありのままの私」のコーラスは、カジェルたちのメッセージが込められていて、思わず涙してしまいました。

大阪の公演は、この日が千秋楽ということもあってか、舞台も客席もノリノリ。自然に手拍子や、時には歓声も起こってました。
市村さんや鹿賀さんや森久美子さんが何か面白いことをすると、お堅い議員役の今井清隆さんまでもが真似し始めて、もう笑った笑った!!
でも、そのすぐ後に感動するシーンが来てもまったく違和感がなく、この作品やカンパニーの持つ実力の高さを感じました。
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