もうひとつの襲名
30日から始まる南座の顔見世は、六代目勘九郎さんの襲名披露ですが、実はほかにも襲名をされる方がいます。
その方は、片岡千壽郎さん。
上方歌舞伎塾出身で、片岡秀太郎さんのお弟子さんですが、このほど名題に昇進し、南座での名題披露、そして初代・片岡千壽を襲名されます。
近いところの記憶でいえば、今年2月の松竹座、「大當り伏見の富くじ」の犬の小春ちゃんで一躍話題を攫いましたが(笑)、美しい女形や若衆の似合う期待の若手です。
先日、日本俳優協会賞の奨励賞を受賞されましたが、その受賞理由の中に「仲居や捕手に出ても着実に腕を上げてきている。頭で考えるだけでなく黙って座っているだけでも形になってきた。」というのがあり、役やお芝居について色々考えるのも大切だけど、やはり、役の大小に関わらずその場にその人物として息づいていることが一番大切なんだなと感じました。
それはたぶん、頭で考えるよりも難しいことで、芸の奥深さを表した「芸道の山高く、海深し」という言葉を思い出しました(15年以上前、宝塚の日本舞踊のシーンでそんな歌があったの)。
そして、日々精進して行く中でそれを体得しつつある千壽郎さんの今後にも期待が高まります。
南座で「千壽さん」となった姿を楽しみに待っていますね!
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