映画「大奥 ~永遠~ 」
公開初日の22日にさっそく行ってきました、「大奥 ~永遠~ 」!
実はドラマ以上に映画のほうを楽しみにしてたんです(堺さんも年齢的に右衛門佐に合うし)。
実際に見て、原作のほうがよかったところも映画のほうがよかったところもありますが、おおむね大満足。
なんというか、「心」の表現が濃いねぇ~。
言葉にしないところでも、ちょっとした表情の動きや、逆に表情を動かさないことで登場人物の心が見えるんだよね。

ドラマのほうはまだ男女逆転大奥の成立段階で、いかにも緊急時!という感じの人間模様が面白かったんですが、映画では元禄の時代になって、緊急性が薄れ(世継ぎが亡くなり、その後子どもが生まれないのは確かに一大事ではあるけど、最終手段はちゃんと残されてるので)、男女逆転があたりまえになった大奥での、複雑にして華麗な愛憎劇。
表面上は優雅。でも、内面は激しい葛藤というのがけっこう好みなので、とても面白く、物語に入り込んで見ることができました。
将軍綱吉の菅野美穂さんは、美しくコケティッシュだけど恐ろしい「みやびな毒」。その毒に自らもやられてしまったような悲しさも印象的でした。
右衛門佐の堺雅人さんはドラマでの有功よりも似合っていた気がしますが、性格は正反対なのに、顔以外にもどこか共通するところが見えるのが面白かったです。
有功は自分の中に巣食うようになった嫉妬心に恐れを抱き、家光との男女の愛憎を絶つ道を選びました。
一方、右衛門佐は初めから綱吉に惹かれていながら、「この方に負けたくない」という意地から、嘘をついてまで(たぶんまだ御褥すべりの35歳になるまでには数年あったんだろうな)権力の道を選びました。
けれど、実はそこに多数の側室をもつ綱吉との愛憎生活への恐れがかすかにあった気がします。
柳沢吉保(尾野真千子さん)、秋本(柄本佑さん)、御台所(クドカンさん)の三人には、原作にもっと見せ場があったので、そこも描いてほしかったという気持ちはありますが、冒頭に書いたように、セリフのないところでの表現がすごく良かったです。
特に尾野真千子さんは上手かったな~。どこまでも綱吉命!で同性愛的な感情さえ抱いているところをすべての場面できちんと出していたと思います。
そして、日本を代表する名優といってもいい西田敏行さんの桂昌院!溺愛する娘・綱吉のために国中を巻き込んだ騒動を展開してしまう愚かしさ、哀れさが胸に響きました。
そして、田中聖くんの玉栄と違和感なくつながっていたことに驚きました。西田さんも田中君もすごい(この映画はドラマよりも先に撮ったそうなのですが、田中くんは同じ場面をアングル等変えてドラマでもやっていたので、演技をうまく繋げるのは大変だっただろうなー)。
衣装は期待どおりに豪華なものも、思ったよりも豪華じゃなかったものもありましたが、色使いが元禄らしく美しかったなと思います。
あと、狆が可愛かった!着物も着てるんだよ~(笑)。ふうた君という名前だそうです。

「大奥」のプロジェクトは一応これで終わりなのだそうですが、面白い作品なので、個人的には、2年前に柴崎コウさんが演じた吉宗のその後を映画か単発ドラマにしてほしいなと思っています。
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