坂東玉三郎初春特別舞踊公演
正月五日目にしてやっと動き出しました(笑)。
今年の初観劇は、松竹座の坂東玉三郎初春特別舞踊公演です。
玉三郎さんの舞踊公演は過去に何度も行われていますが、私は今回初めて観に行きました。
私に舞踊が分かるのか心配でしたが、めちゃめちゃ楽しかった~!

ロビーには、玉三郎さんの発案でお正月らしい飾り付けがされています。
uma
この凧に書いてある「午」の字は玉三郎さんの筆です。
そして、お正月ということで、客席も着物のお客様が多く華やか!
「ええ訪問着着てはるな~」「あの帯も素敵」と、こちらも目移りしてしまいます(笑)。
及ばずながら、私も着物を着て行きました。
kimono2014
これは家の鏡の前で撮ったのですが、ベージュの付け下げと銀糸の入った名古屋帯で(年末にやっていた「にっぽんの芸能」の「ナンノの着物ことはじめ」で、金糸・銀糸入りの名古屋帯は格が高くて付け下げにも合わせられると言っていたので実践しました)、共に薔薇(だと思う)の柄です。
アンサンブルとか共布でない限り、同じ柄を合わせることはほとんどないのですが、これは同じ薔薇でも色合いやタッチが違うので面白いかなと思って合わせてみました。

さて、最初の演目は「村松風二人汐汲」。
松風と村雨の姉妹が都に帰った在原行平(在原業平の兄)を恋い慕って踊るという「松風・村雨もの」の舞踊です。
完璧に美しく愛らしいけど、ちょっと大人っぽい玉三郎さんの松風。
村雨の七之助さんは、最近大人っぽくなったと思いましたが、玉三郎さんと一緒だと、とっても可愛い妹キャラでした。
2人が汐を汲む仕草とか、水に映った月を眺める仕草が分かりやすく、また、衣装も歌舞伎ならではの華やかさで、初心者でも見やすい舞踊だと思います。

二番目は、澤潟屋一門&坂東薪車さんによる「操り三番叟」。
新春定番の「三番叟」のおごそかさと、人形振りの楽しさが両方味わえて、とても面白かったです。
まずは月乃助さん(翁)と笑三郎さん(千歳)の舞。
これは通常の三番叟と同じで、2人の美しい舞が楽しめます。
膝の故障から無事に回復した月乃助さん、以前のように踊れるようになってホントによかったですね!
笑三郎さんはいつもながらの涼やかな美しさ。紫の衣装がよく似合います。
そして、猿弥さんの三番叟と後見の薪車さんの踊り。
これはすごく楽しいです!
猿弥さんは持ち前の愛嬌が生きて、ころんと丸いお人形のような、可愛くてコミカルな雰囲気。
そして、踊りがすごい!身軽です。
薪車さんは去年に引き続き二度目の後見で、切れた糸を結び合わせる振りが巧く、またキリリとしたたたずまいも素敵でした。
足を踏み鳴らすのは、後見がリズムを取って、それを見ながら上で人形を操っているという設定だからでしょうか。

三番目は「二人藤娘」。
この松竹座の公演が初演という、記念すべき舞踊です。
この踊りも玉三郎さんと七之助さん。
通常1人で踊る「藤娘」を2人で踊るので、衣装の色も工夫があって面白かったです。
あと、お酒を飲むところも、注ぐ方といただく方がいて、楽しい雰囲気が出ていました。
私は「藤音頭」の部分が粋で好きなのですが、ここも2人なので豪華でした。
それと、七之助さんの手の動きのちょっとしたところが勘三郎さんに似ていてハッとしました!(そして、勘三郎さんのそんな細かい動きを覚えていた自分にも驚きました(笑))

最後は「於染久松色読販」。
七之助さんの三役早替わりが見どころです。
2日にテレビ中継でダイジェストを見たのですが、その時分からなかった早替りの仕組みもちょっと分かりました(笑)。
そして、早替りそのものもさることながら、やっぱりすごいのは七之助さんの演技。
一瞬で表情も声も変えていてお見事です。
そして、とっても素敵な立ち回りも!
こちらは久しぶりに名題下さんの技を堪能できました。
いてうさん、オペラグラスで見なくてもはっきりと分かるくらい上手ですね~。
玉三郎さん演じる土手のお六が久松を助けるために出てきて幕だったのですが、これもすごくかっこよかったです!
最後に口上があり、玉三郎さんは風邪で声が出にくく申し訳ないということで、手拭い撒きがありました。
この日は声が少し出るようになってきたそうで、「明日からは手拭い撒きはないかもしれません」と笑わせてもくれました。

このところ、歳とともに出不精になっていってる気もするのですが観劇だけは別です(笑)。
今年もいっぱい観に行けたらいいな~と思います。
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