歌舞伎鑑賞教室
レポが遅くなりましたが、12日に南座の歌舞伎鑑賞教室に行ってきました。
この日は校外学習の中高生がいっぱいで、開演前はものすごく賑やか!
二階の客席から身を乗り出して一階の友達としゃべってる子がいたりして、「あんたら、落ちなや~!」とヒヤヒヤしたり(笑)。
このまま上演中もうるさかったらいやだなーと思ったんですが、一部しゃべっていた子はいたものの、だいたいはちゃんと静かに見ていて、盛り上がっていいところは思いっきり盛り上がっていて、なかなか良い観劇態度でした。

第一部は毎年恒例「南座と歌舞伎」。司会進行は、こちらも毎年お馴染みの桂九雀さんです。
今年の主なテーマは、歌舞伎の音楽、特に「語り物」について。
実は、以前から語り物について詳しい話を聞いてみたかったので、これは大いに役に立ちました。
義太夫と常磐津の聞き比べは面白かったです。
同じ「仮名手本忠臣蔵」の「道行旅路の嫁入」を2パターン聞いたのですが、上方生まれの義太夫狂言は心の動きを丁寧にじっくり語り、江戸生まれの常磐津はスタイリッシュで簡潔といった感じ。
そのほか、演奏する三味線の種類や、裃の色、見台(けんだい=上演する狂言の脚本を置く台)の違いなどもインタビューで聞くことができて、ためになりました。
私はいつまでたっても常磐津と清元がどう違うのか聞き分けられないのですが(裃の色で判断してる(笑))、実は九雀さんもあんまり聞き分けることはできないそうです(笑)。
また、義太夫に合わせて、小浪に扮した純弥さんがクドキの部分の踊りを披露。
舞台上に小浪一人というのがなんだか不思議な気はしましたが(笑)、何とも可憐で切ない小浪でした。

第二部は歌舞伎舞踊。
まずは吉太朗さんによる「三ツ面子守」。
子守の少女が、おかめ・ひょっとこ・恵比寿さんの面をかぶり、それぞれの役を踊り分けるという楽しい舞踊です。
吉太朗さんの女方は久々に見ましたが、まるで咲き始めた桜のような瑞々しい色香が!
まだ13歳でこの色気!本当に驚きました。
子役から大人の役者になりつつあり、年々成長していく吉太朗さんですが、今年ほど目覚ましい成長を感じたことはありません!ほんとすごいわー。
踊りのほうも、教えられたことを忠実にやっているのだと思いますが、そこにプラス、役者らしい感情表現ができていて良かったと思います。

続いては吉弥さん他による「雷船頭」。
これまであまりなじみのなかった演目ですが、女船頭と、空から落ちてきた雷様のユーモラスなやり取りを描いた、こちらもとても楽しい舞踊でした。
女船頭の吉弥さん、やはり美しい!
隅田川の船頭なので、江戸風のすっきり粋な姐さんでした。
雷は我當さん門下の祐次郎さん。
まるで大津絵に出てくるような、コミカルで可愛い雷様です。
二人がお酒を取り合ったりするのが何ともおかしく、ほのぼのとしています。
それでいて、ちょっとした動きにキリリと引き締まったものが感じられ、なかなか見ごたえがあります。
後半は女船頭に若い者たちが絡む所作ダテ。
歌舞伎っていつもどこからともなく、やさぐれた兄ちゃんたちが主役に絡みに来るのですが(笑)、アクロバチックにトンボを切ったり、傘で見得を切ったり、とても躍動的で面白いんですよね。
特に、今年は花道でのトンボを間近で見ることができて(花道から5席くらい横で見てました)、その迫力に感心しました。
真面目な、美しい舞踊も素敵ですが、こういったみんなで楽しめるような舞踊もいいですね~。
初心者の方も多い鑑賞教室にはふさわしいのではと思います。
これからもまた、こういった演目が見られるといいなぁ。
スポンサーサイト