文楽「新版歌祭文」&天神さん
毎年恒例(といっていいのでしょうか)、松の内の文楽観劇です。
今年は「新版歌祭文」、いわゆる「お染久松」の座摩社の段と野崎村の段を幕見してきました。
まずは座摩社の段。
劇場型詐欺というのが昨今の社会問題になっていますが、ここに出てくる悪だくみは完璧に劇場型詐欺です。
昔からあるんやなあ、こういうこと。
史実の久松がどういう理由で死んだのかは分かりませんが、お話の中で、この詐欺が後にまわり回って身に降りかかってくるという悲劇性を感じました。
けれども、この場面には、詐欺の片棒を担いでいる山伏のコミカルな動きなど笑えるところもたくさんあって面白かったです。
悲劇をいかにも「ド悲劇です」とあらわさず、社会にはいろんな面があることを交えながら描くのが上方らしいなと思います。
つづく野崎村の段は、歌舞伎でも「野崎村」として上演されていますので、ストーリーは知っていますが、お染と久松の心中に至るまでの激しい恋心と恋の哀しみ、おみつの純朴な嫉妬心と、それを乗り越えて身を引く健気な姿に哀れを誘われます。
おみつが出家してまで「死んでほしくない」と思ったにもかかわらず、お染と久松は最後には心中してしまうのですから、よけい悲しいですね…。
また自分の養子である久松とおみつへ父親としての愛を見せる久作の思いの深さにもグッときます。
泣かないでおこうと思っても、やはり文楽は泣いてしまいますね~。

幕見の後、たいていは家に帰るか買い物をするのですが、今回は初詣として、天神さん、つまり大阪天満宮に行ってきました。
文楽劇場はミナミで天神さんはキタですが、地下鉄で4駅。思ったより近いなー。
そして無事到着。
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ここは去年の秋に宝塚で見た「銀二貫」の舞台になっています。
天神祭りでも有名なところですが、周りをビル街に囲まれていて、思ったよりも敷地が小さいんですね(昔はもっと大きかったのかもしれないけど)。
8日に行ったのですが、境内は十日戎の準備で大忙し。
実は天神さんの敷地内にもえべっさんがおられます。
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このお社の前にも大きな鯛の飾りや笹飾りがいっぱいありました。
帰りに天満天神繁盛亭の前にも行ってきました。
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ここで落語を聞いたことはまだありませんが、また近いうちに行きたいなと思っています。
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