七月大歌舞伎 夜の部
3月以来、久々の歌舞伎鑑賞に行ってきました!
今年の関西は歌舞伎が少ないので、ほんと待ちに待ってました。
演目は「鬼一法眼三略巻」から「菊畑」、「口上」、「鳥辺山心中」「芋堀長者」の4つ。

まずは「菊畑」。
古典の魅力満載で面白かったー!
鬼一、知恵内(実は鬼三太)、虎蔵(実は牛若丸)それぞれにドラマがあって、それが互いに絡み合っているのも面白いですね。
今回の「菊畑」は見取狂言ですが、この後の段には「一条大蔵譚」もあるので、一度通し狂言で見てみたいなと思いました。
梅玉さんの虎蔵の若さ(いつまでも前髪の若衆が似合うなあ!)と匂やかな所作にホレボレ。ほんとに美しいですね。「芸の力」というのはこういうものなんだというお手本を見せてくれた感じ。
橋之助さんの鬼三太は、以前に「一条…」で鬼次郎を見たのでちょっと紛らわしいんですが(兄弟の役なので)、爽快な繻子奴がぴったり。最後の見得はまるで浮世絵から抜け出してきたような姿でハッとしました。
そして歌六さんの鬼一。やっぱり声がいいな~!鬼三太と実は兄弟という設定なので、あまり枯れすぎず、生き別れの弟たちに対する情愛をにじませたところがよかった。
孝太郎さんの皆鶴姫は積極性がほほえましくて可愛く、また、後半に覚悟を見せるところはキリリとしていたと思います。
亀鶴さんの笠原湛海も、出すぎないようにしつつ敵役の憎らしさを漂わせて好演です。

そして「口上」
今回は雀右衛門さんの襲名を記念しての口上です。
病気によって休演がつづいている我當さんも出演されていて感動!ゆっくりと回復されているようで嬉しいです。
皆さん比較的真面目な口上だったのですが、先代の雀右衛門さんにいかにお世話になったか、上方ゆかりの雀右衛門の名跡を継ぐ当代が大阪生まれであることがいかに嬉しいか(ちなみに梅玉さんのお名前も上方ゆかりで、東京生まれながら「上方の狂言も積極的にやっていきたい」とおっしゃっていて頼もしかったです)、また当代がとても優しい人柄であることを述べられていて、温かい雰囲気の口上でした。

お次は襲名披露狂言の「鳥辺山心中」
大正時代に作られた新歌舞伎ながら、古典の世話物の味わいもある作品です。
京都で武士が間違いを起こすという設定は「ぢいさんばあさん」に似てますね。
とにかく、ヒロインのお染が哀れで哀れでしかたなかった。
半九郎に「半さま、もっとしっかりして下さい!」と言いたくなってしまうくらい(笑)。
こういう、男がバカをやったせいで、何の罪もない無垢な女が道連れにならなきゃいけないのは辛すぎるなぁ…。
それにしても、雀右衛門さん、時々ハッとするほど先代に似てこられましたね!
私は先代は映像でしか見たことがないんですが(私が歌舞伎を見始めた頃にはもうかなり高齢で、入院されたりしていたので)、目元の感じがそっくりです。

最後は「芋堀長者」
芋堀藤五郎の橋之助さんがとっても可愛らしくてほのぼの。
友達治六郎の錦之助さんとのわちゃわちゃしたやりとりも可愛いですね。
最初のあたり、松ヶ枝家後室の友右衛門さんと腰元の芝のぶさん以外は、緑御前の児太郎さん、魁兵馬の種之助さん、菟原左内の宗生さんという若手3人でちょっと「不安になるくらい若い」とか思ってしまったんですが、演じ始めると若くてもさすがにプロの役者。舞も思ったより美しくてさすがだなと思いました。
そして、最後にみんなで踊る芋堀の踊りがめっちゃ可愛い~!
藤五郎と緑御前のラブラブ感がいいんです。
やっぱり本来の自分を出せるのが一番素敵なんですよね。
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