忍性-救済に捧げた生涯-
休みの日に親と奈良国立博物館の特別展「忍性-救済に捧げた生涯-」を見てきました。
この展覧会は、鎌倉時代の僧で、ハンセン病患者をはじめとする弱者の救済にその生涯をささげた忍性の軌跡をたどり、同時に忍性ゆかりの鎌倉時代の文化財等を展示するものです。
実は私は忍性さんの生まれたところの近くに住んでいます。
十数年前まではほとんど知らなかった忍性さんですが、この展覧会を通して、救済活動のルーツや深い慈悲の心を詳しく知ることができました。
忍性が属した西大寺律宗には、社会的な弱者たちは文殊菩薩の生まれ変わりであるという教えがあり、その生まれ変わりの人々を救済することが信仰そのものでもあったようです。
また、聖徳太子信仰が盛んな土地(現在でもその名残があります)に生まれたことや、「生き仏」と崇拝された行基、苦労を重ねながら日本に戒律を伝えた鑑真和上、生涯の師である叡尊らへの深い尊敬の念が、彼の救済活動を支えていたようです。
しかしながら、彼の印象に峻厳さはなく、後世の人々が忍性の後を慕ってその墓の周りに遺骨を分祠したように、たいへん柔和で、「笑顔のお坊さん」と評されるにふさわしいものであったのだと想像できます。
鎌倉で日蓮と激しく対立したという側面もありますが(往来で口論したこともあったようです)、そこにも、弱者の救済に対する確固たる信念が感じられました。
そして、リアリズムを追求した慶派に代表される鎌倉時代の仏教美術の数々。
仏像も、文書も、よくぞここまで美しく残してくれた…と、まず、そのことに感動しました。
800以上年の時を超えて忍性さんの人生や信仰、優しい心を伝えることができたのも、これらの文化財がちゃんと残されていたからです。
よく「文化財を残していくことは大切だ」と言いますが、その意味もハッキリと分かった気がします(今更かいな)。

帰りに、去年食べたくても食べられなかった(すごい混んでたの)、「おちゃのこ」のかき氷をリベンジしてきました。
13:30くらいに行ったので、ちょうど席が空いててよかった。
kakigoori
私が頼んだのは、ほうじ茶ラテのかき氷です。(母はいちごミルクかき氷、父は擂茶(れいちゃ)のかき氷にしました。)
想像以上にふわっふわで、ほうじ茶の味がしっかりしていて美味しかった。
来年の夏も今年と同じくらいのかき氷人気が予想できますが、また食べられるかな?
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