'80sガーリーコレクション
昨年末、年内のことは年内のうちに済ませたいと書いておきながら、実は今年まで持ち越しになってるネタが…。
それは展覧会。しかも2つです(汗)。
まあ、どちらもまだ会期中なので、お目こぼしいただいてよろしいでしょうか。

1つめは、手塚治虫記念館の「'80sガーリーコレクション」。
これは宝塚大劇場に行った後、友達に誘ってもらって行きました。
正直、「'80sガーリーコレクション」といっても、「なんのこと?」と、ピンと来ていなかったんですが、展示品を見てビックリ!
私が子どもの頃、身近にあったキャラクターグッズやファンシーグッズがいっぱいで、思わずテンションが上がりました。
キティちゃんやキキララなど、現在でもメジャーなキャラはもちろん、「うちのタマ知りませんか?」や「タキシードサム」などすっかり忘れていたキャラもたくさんあって、「そうそう、こんなんあった!」と、友達といちいち盛り上がってしまいました(笑)。
ほかのお客さんも私と同世代の方がけっこういて、消しゴムやペンやポケットティッシュを前にして「そういえば、匂いつきとかあったなー」と、大盛り上がりでした。
同時に、こういうキャラ付きの文房具やハンカチ、ティッシュ、貯金箱、コップ等は、クラスのお楽しみ会のプレゼント交換や、お祭りのお神輿を担ぎに行った時の記念品で貰ったな~ということも思い出しました。
お神輿のことなんて今までほとんど思い出さなかったのに、こういうグッズを見ると一気に思い出すのは不思議です。
本当に童心に帰らせてもらったなと思います。
それにしても、こんなにたくさんのファンシーグッズ、「ホンマによう残してあったもんやな!」と感心(このニュアンスは関西弁でしか伝えられない…)。たぶん、うちの家や他の一般家庭にはもうあんまり残っていないでしょうね。貴重なコレクション、ありがとうございました。
では、もう一つの展覧会のお話も近いうちに書きますね。
お正月を写そう2018
皆様、新年あけましておめでとうございます。

今年の「お正月を写そう」は、大好きな宝塚のカレンダーの1月です。
2018
花組トップスター・明日海りおさんの衣装の色が赤と白で、お正月らしくてとっても華やかです。

昨年は何かと滞りがちなこのブログでしたが、今年はもっとたくさん更新できるように頑張りたいと思います。
皆様、2018年もよろしくお願いいたします。
一人用ブッシュドノエル
今年のクリスマスケーキは一人用ブッシュドノエルです。
Xmas
一人分ずつあるので、これだと切る時にケンカしなくていいですよね(笑)。
周りにはドライフルーツをあしらってみました。
今回はチョコレートクリームを作って塗りましたが、今までで一番美味しいチョコクリームのレシピだったと思います。他のメニューにも使えそう。
顔見世inロームシアター
なかなかブログを更新できなくてごめんなさい(誰も待っちゃいないかもしれないけど…)。
遊びすぎが祟って(?)感想を書いても書いても次がある状態…こっちだけじゃなくてもう一つのブログもね…。
でも、年内のことは年内に終わらせたいので頑張ります。

18日に千秋楽を迎えた京都の顔見世興行。
今年は中村芝翫さん、ご子息の橋之助さん、福之助さん、歌之助さんの襲名披露です。
私は始まってすぐ、4日の昼の部を見てきました。

まずは「壽曽我対面」。
21歳の橋之助さんが曾我五郎を初役で演じました。
若成駒の三兄弟にとって、今年は「対面」に始まり(「吉例壽曽我」。通称「雪の対面」)「対面」に終わった一年でしたが、歌舞伎の基本と言われるようなこの演目で(一年に一度や二度は必ずどこかの劇場でやってるよね)、若い三人が基礎からたくましく鍛えられているような気がしました。
橋之助さんの曾我五郎は、初役でまだ若いなら、まあこんなとこかなという感じですが、三宝を壊すところには父を殺された悔しさがリアルに滲んでいてとてもよかった。
そして、従兄の勘九郎さんが朝比奈、同じく従兄の七之助さんが十郎。
橋之助さんにとってこれほど頼もしい朝比奈と十郎はないと思います。
五郎への情愛なのか、従弟への情愛なのか、二人とも優しさが滲んでいて、ついつい微笑んでしまう場面もありました。
5年前の顔見世では、父・勘三郎さんを亡くした勘九郎さんが襲名披露で五郎を演じ、「泣いたりしてごめんなさい」と思いながらも、涙が出てしょうがなかったのですが、今、朝比奈を演じて従弟を支えている勘九郎さんはとても大きく、温かい存在になったと思います。(ちなみに、5年前の朝比奈は芝翫さん(当時は橋之助さん)。縁を感じます。)
同じく七之助さんも、久々に立役を見ましたが、包容力というのでしょうか、何か大きなオーラがあるような気がしました。
厳しさと同時に優しさも漂う梅玉さんの工藤祐経。
まなざしがすごくいいんです。やはりさすがだなと思います。
福之助さんと歌之助さん、襲名の2人が近江小藤太と八幡三郎を演じています。
福之助さんの成長の著しさに思わずハッとしました。台詞回しがすごく良くなってますね。
歌之助さんは、普段はまだ16歳の少年という感じがしますが、舞台に出ればもう立派な青年ですね。やっぱり二枚目が似合う。
そして、男女蔵さん、亀鶴さんが梶原親子という贅沢さ。これぞ顔見世です!

続いて、芝翫さんの襲名披露である「渡海屋」「大物浦」。
これもよくかかる演目ですが(今年に入って3度目の上演です)、知盛という役は、若い時は若い時なりの良さが出て、ベテランになればまた違った良さが出るような、不思議な魅力のある役だと思います。
芝翫さんは若手とベテランの間くらいの年齢で、まさに今、脂がのってきたと感じさせるものがありました。
それにしても、芝翫さんってホント、浮世絵から抜け出してきたみたいだなあ。
弁慶にかけられた数珠を引きちぎって成仏したくはないというシーンなど、動く錦絵という感じ。
そして、襲名、顔見世ということで、こちらも豪華な配役。
秀太郎さんの義経(ネットで配役を見ていたはずなのに、出てきた時にびっくりした)は、台詞の端々に気品が漂っています。
それと共に、義経の哀しみがグッと胸に迫ってきました。
鴈治郎さんと勘九郎さんが相模五郎と入江湛蔵。
さすがに上手い鴈治郎さん!面白いし、めっちゃ激しく動く!失礼ながら、あの年齢、あの体型でここまで機敏とは、さすが歌舞伎役者です。
時蔵さんの典侍局は、気丈さと安徳天皇への思いにジーンとさせられます。
義経たちに捕えられた時、やつれて哀れなのに、それが美しかった。
官女たちや入江湛蔵が身を投げるところは思わず涙…。こんな切ない、悲しいシーンはないですね。
しかし、彌十郎さんの弁慶が最後に吹く法螺貝は、単に悲しいとか悼むというだけではない、「お前の心は俺たちが受け取った」というような思いも感じられ、心が静かに癒されました。
(それにしても、彌十郎さん、昼の部は出番これだけなんてもったいなーい。しかも、最初のほうで弁慶の足が痛くなるシーンもなかったし。)

「二人椀久」は、まさに「待ってました!」。
前回見た時は仁左衛門さんが肩の手術で休演になってしまい(あの時も顔見世だったね)、愛之助さんが椀久だったので、仁左衛門さんの椀久を見るのは今回が初めてです。
椀久は狂気に陥っているんですが 時に愛らしささえ感じられて、それが逆に切ない。
孝太郎さんの松山は、せり上がってくるところで振り向く表情が美しい。
シースルーというのか、紗のような着物の打掛を羽織った姿は幻想的でした。
そして、やはり曲が美しい。
華やかなところも、今は昔…という思いをかきたて、こちらも切なさを感じました。

P・S ロームシアターは去年初めて行って、その時は飲食スペースのなさに苦しみましたが(みんな荷物を手に持ちながら立って食べてた)、今年は客席で食事をしてもよかったので助かった!できれば、コンビニ弁当ではなく、もっと美味しいお弁当を持って行きたかった…。でも予約する弁当は高いからなぁ…。

P・Sその2 素人がこんなことを書くのも差し出がましいと思いつつも、見ているうちに、三兄弟に将来演じてもらいたい役柄が浮かんできました。
橋之助さんには、「夏祭浪花鑑」の一寸徳兵衛をやってほしいと思います(これは努力次第で数年後に実現するかもしれません)。
若いんですが、義侠心や男の色気を感じさせる役が似合うと思います。
そういった点では、もちろん、団七も。
でも、やっぱり徳兵衛がいいなあ(単に私が徳兵衛という役が好きってだけなんだけど)。
福之助さんには、「柳影澤蛍火」の柳沢吉保を。
周りがどんなに衝撃を受けていても平然と座っている姿に、ぶわっと色気がにじみ出るのではないかと思います。
そりゃまあ、今はまだ無理だと思いますが、30歳になったらやってみてほしいですね。
歌之助さんは「新口村」の忠兵衛かな(「封印切」じゃなくて「新口村」というこだわりがあります)。
やっぱり女形や二枚目がいいなあと思います。
こちらも、もちろん10代では無理ですが、いつか見てみたいです。できれば初役の時に見たい(理由は特にないですが)。
それにしても、こんなに違った魅力の従弟たちがいると、児太郎さんは相手役選び放題ですね(笑)。
愛と人生の哲学 -「危険な関係」-
10月はあまり遊びに行かなかった分、11月は遊びすぎです。
おまけに仕事も忙しくて体力がもたない!
そして、もう一つのブログを書くのに時間がかかったため、またまたレポが遅れがちに…。
という言い訳はそこそこにして、もう二週間ほど経ってしまいましたが、森ノ宮ピロティホールで「危険な関係」を見てきました。

古今東西、様々に映画化・舞台化されている、この禁断の物語。
私も原作は読みましたし、宝塚版(「仮面のロマネスク」)をはじめとして映画・漫画等でも見ていますが、この物語からいつも教わるのは愛と人生についての哲学。
はっきり言って、ヴァルモンもメルトゥイユも他人の迷惑なんてこれっぽっちも考えちゃいない、勝手きわまる人たちなんですが(笑)、彼らの言葉の中に宿るのは「自分はどう生きたいか、どう愛したいか、どう愛されたいか」「そもそも愛が必要かどうか」という問いかけ。
それはお互いへの問いかけでもあり、彼ら自身への問いかけでもあり、物語の向こうにいる読者・観客への問いかけでもあります。
その問いかけを、じっくりじっくり二時間以上かけて聞き、考え、そしてメルトゥイユ同様に明確な答えは出ないものの、劇場を出て、歩き出してまた考え、また歩き出す。それもまた哲学だなーと思う。そんな「危険な関係」でした。

玉木宏くんのヴァルモン子爵は、果たして悪漢か、やんちゃ坊主か、そのどちらでもあるのか。
大貴族に生まれ、伯母の財産をすっかり譲られることも決まっているのですが、満たされすぎているためにいつも退屈で、逆に満たされていない。
そして、メルトゥイユ夫人を愛していると自分で気付きながら、ふと「堅物だから逆に落とし甲斐がありそう」と選んだトゥルヴェル夫人をも愛してしまう。
そのどちらもが真実だったために、いつしか恋愛ゲームから逸脱し、心から怒ったり苦しんだりしていく。
そして、あのように悲劇的な結末を迎えますが、彼が真実「生きた」のはこの最後の恋愛ゲームの日々だけだったのかもしれません。
それにしても、玉木くんはなんて顔が小さくてスタイル抜群なんだ!昔、どこかで生で見た時は「細い」という印象ばかりだったのですが、今回はカッコよさを感じました。
鈴木京香さんのメルトゥイユ夫人は本当に美しい!
彼女の恋愛ゲームは、ただの遊びではなく「なぜ女性は枠に嵌められて生きなければならないの?」という疑問と、その「枠」を良しとする社交界への反発から始まったもの(それは、図らずも、枠に嵌められて生きていることに気づかなかったトゥルヴェルを解放することにもなります)。
そのために自身も、怒り、欺き、哀しみ、嫉妬する等というリスクを背負いますが、それでもシャキッと背筋を伸ばして歩いていく。
姿形だけではなく生きていく姿勢が美しい人だなと思いました。
野々すみ花ちゃんのトゥルヴェル夫人。
宝塚時代の「仮面のロマネスク」では、妖艶で、どこか「京おんな」を思わせるメルトゥイユ夫人を堪能しましたが、うって変わって清純な美しさで、みずみずしい花のよう。
ヴァルモンを拒否する時のスピードがものすごく速くて思わず笑ってしまうところもありましたが、前半の焦りの表情や、愛を知った喜び、別れを告げられた時の狂気のような叫び等、生の感情を思い切り出して演じられていたのではないでしょうか。
千葉雄大くんのダンスニー。
絵に描いたような純情イケメンなんですが、そこそこ綺麗な服を着ているにもかかわらず、学生かと思うような白い靴下を履いていたのが印象的で(笑)、純粋すぎるあまりに垢抜けない青年ぶりが出ていました。
セシルを想っていながらメルトゥイユの誘惑に乗ってしまう優柔不断なところもありますが(でもこのシーン、意外に男っぽさが感じられておもしろいんだよね)、一番まともな感覚があった人ではないでしょうか(だからこそ、最後はパリから遠く離れてマルタ島の騎士になってしまったんだな)。
セシルの青山美郷さん。
私はどうやら「修道院を出たばかりの少女」というセシルのプロフィールに固定観念を抱き、彼女を誤解していたのかもしれません(これではジェルクールを笑えない)。
純粋というのは決して清らかとイコールではなかったのです。
まだ何も知らないから貞操観念もない(笑)。
罪悪感すらほとんどなくハチャメチャなことをしたのちに、厭世感から修道院に入ってしまうという振り幅の大きい人なんですが、ラストシーンでは(修道院に入るにもかからわず)すっかり不良少女の表情で、「もう何があっても知らないわよ」というふうに立っているのが印象的でした。
その母、ヴォランジュ夫人の高橋惠子さんも綺麗ですね~。
そして、そのヴォランジュ夫人の衝撃の過去がこの舞台で明らかに。
ガチガチに貞淑な奥様と思いきや、若い頃はパリで一番奔放な娘だったという!(まあ、高橋惠子さんくらい綺麗ならそれも違和感はないけど)
しかも、ヴァルモンとも恋愛遊戯があったとか。
あんなにまでヴァルモンを嫌うのも、実は振られた腹いせ?などと勘ぐってしまいます(笑)。
けれども、この母娘を通して、「人は見かけによらぬもの」と思っていることが、実は自分が色眼鏡で見ているだけということもあるのではないか?と気づかされました。
ヴァルモンの従僕アゾランを演じた佐藤永典さんも良かった。
飄々としていて、したたかなのに憎めない面白さがあり、台詞の間、動きの間が上手いなと思いました。
そして、ロズモンド夫人の新橋耐子さん。
パッと見は陽気で品のいい老婦人ですが、その中身はあまりにも大きくずっしりとしている。
きっとこの人も、かつては様々な恋のゲームを繰り広げてきたのでしょう(彼女がヴァルモンの伯母だということを忘れてはなりません。血は争えない)。もしかすると、メルトゥイユのように生きてきたのかもしれません。
単に人生経験というだけではない色香も感じさせ、とても興味深かったです。